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次の日は、特に用事もなかったので家で勉強をしていた。
(ふぅー‥‥よし、次は‥‥っと)
数学に手をつけようとしたら、机のマットに挟んである付箋に目がいった。
「‥‥ふふ、」
それを手に取って眺める。
【勉強ファイトー!】
その文字をじっと見つめて少しにやけてしまう。
(うわ、今私キモイ‥‥)
慌てて挟み直すと、今度こそ数学に手を付けた。
そして午前中いっぱいは勉強に励んだ。
さすがに午後も勉強をするのはきつくて、気分転換にコンビ二でお菓子を買うことにした。
「おかーさん、私ちょっとコンビニ行ってきていい?」
「いいわよーいってらっしゃーい」
私は財布とスマホを持って近くのコンビニに向かった。
ララララララーラ ラララララ〜♪
コンビニに入ると、心地よい冷気が私を包んだ。
(最近少しだけ蒸し暑くなってきたな‥‥もうそろそろ梅雨かなー、もう5月下旬だもんね。)
そんなことを考えて、お菓子コーナーへ向かった。
‥‥けど、途中のアイスコーナーに目が移った。
(あ、アイスにしよう!)
私は目的地をアイスコーナーへ変えて、そこに向かった。
アイスのケースを覗くと、キンキンに冷えているアイスがたくさんあった。
(どれにしようかな‥‥)
しばらく迷った後、私はフルーツがたくさん入っているカップアイスにした。
「ありがとうございましたー」
店員さんの声を背中で聞き、近くの公園の陰になっているベンチでアイスを開けた。
(ん〜!おいしい!やっぱりアイスは最高‥‥)
甘いバニラアイスとちょっぴり酸味のあるフルーツのバランスが絶妙で、とても美味しかった。
スマホで音楽を聴きながら食べるアイスは、格別だった。
そのとき、
トントン、
誰かに肩を叩かれた。
「‥‥?はい、」
私は食べ終わったアイスのカップを直して、ゆっくりイヤホンを外して振り向いた。
「やっぱりAだった。」
笑いかけてきたのは、荒垣君だった。
「あれ、どうしたの?」
「どうしたのって、たまたまコンビニに行ってたらここでAらしき人を見つけたから、声かけた。昨日は無理矢理付き合わせてごめんな、」
「いえいえ、どうだった?あの参考書。」
「うん。Aが言ってた通り、よかった。」
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那星月佳(プロフ) - みなさん» はい、必ず見ますね!楽しみです! (2019年3月18日 21時) (レス) id: 25acefb684 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - 那星月佳さん» ありがとうございます!続編も見て頂けると嬉しいです! (2019年3月18日 20時) (レス) id: 160134a9e7 (このIDを非表示/違反報告)
那星月佳(プロフ) - 受験お疲れ様でした。続編へも続くのはとても嬉しいです。今後も応援してます。 (2019年3月18日 19時) (レス) id: 25acefb684 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - まぃりぃさん» そうなんですか!お互い頑張りましょうね! (2018年8月24日 12時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
まぃりぃ - お知らせ見ました!実は私もなんです…。頑張ってください!!応援してます♪ (2018年8月23日 23時) (レス) id: 6b8bf83b3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミナ x他1人 | 作成日時:2018年4月5日 15時