2.本編スタート ページ2
「おかーさん、今日雨降る?」
「大丈夫じゃない?」
「わかった。行ってきます。」
「いってらっしゃい。」
『今日の降水確率は80%、午後からは雨が予想されます。傘を忘れないようにして下さい。』
「あら、‥‥ま、いっか。」
放課後。
ザーザー
(雨だし。)
AA、高校2年生。勉強はまあまあできるけど運動はダメ。顔も可愛くないし、スタイルも普通。
(‥‥またお母さんの適当な勘かな。絶対当たらないのに。)
私の家庭は一人っ子で、お母さんは専業主婦、お父さんはサラリーマンという、何とも普通。
何の変哲もない、どこにでもいるような家族構成。
うちのお母さんは大雑把。いつも家を出る時に天気の確認をするんだけど、時々確認せずに適当にいうから、外れる時がある。
私は部活には入っていない。特にやりたいこともないから勉強している。ふと耳をすませると、雨の音と共に吹奏楽部の練習の音が聞こえる。
雨だから外の部活はないみたい。
(雨なのに大変だなぁ。‥‥ていうかどうしよう。)
今日はあいにく、友達は塾だったり部活だったり。
(‥‥近くのコンビニで傘買うか。)
急いでコンビニまで走った。
少しの距離だけど息があがっている。
(運動不足かなぁ‥‥運動しなきゃ。)
タオルで軽くふき、コンビニの中に入った。
「いらっしゃいませー」
あ、あった…残り1本。
ラストの傘に手を伸ばした。
コツッ
「「あ‥‥」」
「ご、ごめんなさい!」
同じタイミングで傘を取ろうとしたのは、可愛い女の子。私の年下くらいだった。
「あ、どうぞ…」
潔く譲ろうとしたけど、
「いえ、私の方が遅かったので。それに、駅に兄に迎えに来てもらいますし。」
と女の子に遠慮された。‥‥でもこの子も結構濡れてるけどなぁ、
そのとき、ふといいことを思いついた。
私はさっさと傘を会計した。
「あ、待って!」
帰ろうとしていた女の子に声をかけた。
「はい?」
「あの、良かったら一緒に入って行ってください。」
女の子はキョトンとしてから慌てて手を横にふった。
「いえいえ!そんなに申し訳ないことできませんよ!」
「いいから。行こう?」
女の子は少しためらったあと、
「‥‥じゃあ、お邪魔します。」
と素直に入ってきた。
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那星月佳(プロフ) - みなさん» はい、必ず見ますね!楽しみです! (2019年3月18日 21時) (レス) id: 25acefb684 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - 那星月佳さん» ありがとうございます!続編も見て頂けると嬉しいです! (2019年3月18日 20時) (レス) id: 160134a9e7 (このIDを非表示/違反報告)
那星月佳(プロフ) - 受験お疲れ様でした。続編へも続くのはとても嬉しいです。今後も応援してます。 (2019年3月18日 19時) (レス) id: 25acefb684 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - まぃりぃさん» そうなんですか!お互い頑張りましょうね! (2018年8月24日 12時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
まぃりぃ - お知らせ見ました!実は私もなんです…。頑張ってください!!応援してます♪ (2018年8月23日 23時) (レス) id: 6b8bf83b3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミナ x他1人 | 作成日時:2018年4月5日 15時