【銀魂】紅華の女医

25. 女です。 ページ31

「…、ここだよ。」



と案内されたのは一つの大きい部屋。
だが、そんな可愛い部屋じゃない。



外から厳重にかけられた部屋だった。




男の子は扉に向かって部屋の奥に居る花魁に話かけている。




「驚いたでしょ？ここは羽をもぎ取られた鳥が閉じ込めれた部屋。あの鳳仙の旦那が閉じ込めておきたかった女さ。」




『彼が閉じ込めたかったのは女じゃない。その女の秘めた何か…だと思う。』




此処が彼の桃源郷なら、女に飢えている訳でも無いし、特別彼女が可愛がられてる感じだってしない。




鳳仙は何を得たくて彼女を閉じ込めたのか。




「流石はお医者さん。観察力が鋭いね？
ますます気にいっちゃったヨ。


…………どうやら、気付かれたようだね。」




『……っ!』





「神威…こんなマネをしてただで済むと思うなよ。」




彼女を心配して見に行ったのか…。




「…そこの女。何処かの輩か何が目的か知らんが、お前さんもやらかしたらしいのう。


お前さん程の華は手放すのは少々心が痛む。


だが、


毒華なら尚更、根を絶やさなきゃいけないのう。」





どうやら、戦いは避けられないみたいね。





『毒華の駆除際、精々、毒に刺されへんよう気ぃ付けとくれや。鳳仙はん。』




「この夜王のワシに挑んで来るとは、
……対した女だ。」




私は覚悟を決めて刀を握った。




シュッ……ドッ！





私と鳳仙の間を遮る様に扉に刺さった一本の刀。






「あっ、店長？度ギツいS·Mプレイに耐えられる娘を頼むよ。


そうそう、今貴方の前にいる女の子。
お仕置きするなら俺に渡してくれねぇかな？


俺に懐かねぇ女が好みでね。」






『生憎、私にはそういう趣味がないんで。期待に応じられません。』



「お主、何者だ。」





銀髪をなびかせる男侍。
全く、美味しい所だけ持って行ってしまう。






「なあに、女好きな遊び人よ。


あと、A。お前、帰ったらお仕置きだからな。」

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