17.助っ人したり ページ20
「あの……どちら様で…?」
と銀時は言葉をこぼす。
無理もない。
私がおたふく面を被っているのだから。
喋るわけにはいかない……。
あと銀時の女装…、凄すぎて何も言えない。
「なぁ、もしかしてAか?」
私は素早くある天人の物質で作った、臨時的に声が変わるカプセルを飲み込んだ。
「何言ってるんですかぁ。私ですよ、おた子です。ここに入ったばかりなんですよ!ねっ?妙ちゃん?神楽ちゃん?」
「えっ?えぇ…そうね…。」
「どうして、、んぐっ!姉御!!」
察してくれたのか、お妙さんがフォローをしてくれる。
「なんか、あの皇子の声に聞こえません?銀さん。あのバカ皇子に…。」
「あぁ、世には似たくも無いものも似るもんだな…。」
「さぁ、早く支度してくださいな。Aさんには厨房を任せているから。ね?」
………
夕暮れを過ぎた頃、
その偉い人が来店してきた。
その護衛に真選組の皆が来ている。
局長に副長、沖田君も一緒に。
私の横に並ぶ銀時達の顔を見れば、出くわしたくなかったのか、それぞれ変顔で決めて、なるべく視線を合わさないようにしている。
……私もこんな所に居るってバレたくない。
「……何だこのメンツ…。仮装パーティーか?」
「見かけねぇ奴もいますねィ……。」
「今日はそんな企画だろうよ。俺はお妙さん一筋だからな!」
たまにこの場所に顔を出すんだ…局長達…。
「何だ何だ?数少ねえじゃねーか?見ない面もいりゃ、変な面被った奴も居るし…。何事だお妙ちゃん?」
そして局長の後ろから怖そうなおじさんが。
身の覚えがある顔、確か何処かでお会いしたような…。
「風邪で欠席した子が多くて…来られる娘がこれくらいなんです。」
「えぇ…!だってよ将ちゃん。」
「構わぬ。お前が連れ出す所はきっと楽しいとよは信じておるからな。」
えっ…、あの人はまさか……
『「「将軍様かよっー!!」」』
将軍様をこんな所に来させるなんて…
「てめぇらも楽しんでこいよ!誰か指名してこいや!」
とグラサンを掛けた人が隊士達にくつろぐよう命じる。
将軍様に恥のないよう、同じテーブルに……
銀時達だけじゃ色々心配だ…。
「おい。」
『はい…?』
「てめぇを指名する。早く酌を頼む。」
「あら、私以外に指名するなんて。頑張ってねおた子ちゃん。土方さん。」
…なんで…?!
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目覚まし時計の針 - 関西弁の赤髪キャラ…あれ…なんか天国が見えr((( (2022年9月10日 18時) (レス) @page38 id: 0727e3cb02 (このIDを非表示/違反報告)
綾葉メグ(プロフ) - イチゴミルクさん» はじめまして!読んでくれてありがとうございます!長い間ずっと更新していなかったので、待たせてしまった事の申し訳無さと、それでも読んでくれて、応援のメッセージをくれる方が居てくれた嬉しさでいっぱいです。残りの物語を更新出来るよう頑張ります! (2022年7月5日 7時) (レス) id: f190ad2f2f (このIDを非表示/違反報告)
イチゴミルク(プロフ) - 初コメ失礼ッ!最近見始めたばかりなのですが京都弁夢主ちゃん可愛いしかっこいい…!あと,設定見た瞬間に,楠本…あ,私の苗字…え,運命?((()夢主ちゃんお嫁にもろてm((()更新頑張って下さい!応援してますッ (2022年7月3日 21時) (レス) @page3 id: 4b77fe0276 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月 - いえいえ!いつも楽しく読ませていただいてます!これからも頑張ってください!! (2019年11月3日 18時) (レス) id: 7a59223088 (このIDを非表示/違反報告)
綾葉メグ(プロフ) - 蒼月さん» コメントありがとうございます!!毎回読んで頂き、こちらとして励みなります! (2019年10月28日 17時) (レス) id: fe3feae032 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綾葉メグ | 作成日時:2019年10月21日 6時