【銀魂】紅華の女医

13. 強く ページ15

軽い運動でヘトヘトになる隊士達。
銀時達とやる訓練とは変わらないのにな…。



『じゃあ、次。稽古場で。』



稽古場に移れば竹刀を取り出す私に唖然とした隊士たち。

これからやる事を予想したのか。



「……いくらなんでも…楠本先生に……」

「…、女相手に本気で竹刀を振るうなんて…！！」



なる程…




『じゃあこうしましょう。今から私は男。
超極悪党、死ぬ気で倒さないといけねぇ野郎って事で。』



ガキッ…！！


次々と迷いがある隊士を倒してゆく。
それを見た他の隊士達も真剣に刀を構える。



『如何なる時も刀を握ってる間は戦。
性別なんぞ関係ない。
護りたいものがあれば死ぬ気で守ってみろ。

……と誰かさんの言葉なんですけどね。』



そう言ってる間には隊士達は全滅した。




「……く、楠本先生…お見事…。」


「ありゃりゃ、こりゃあ絶滅ですねィ…」



まさかそこまでやるとは思わなかったのか、
局長と沖田隊長は驚いていた。



『久し振りの稽古でちょっと張り切り過ぎましたね。さて、朝食を済ませましょうか。』



すると



「まだ終わってねぇぞ。最後にこの俺と手合わせを願いたい。」


「トシっ？！」


「まさか土方さんから勝負を仕掛けてくるとはねィ」


「うるせー。真選組の隊士のけりは副長である俺がつけねぇと。ったく、女如きに負けやがって。」



一応、私真選組何ですけど…、。



「ちょいと、入隊試験と言う事で手合わせお願いしやす。楠本せんせー。」



「総悟まで…！？ったく、お互いに怪我しない程度でな。」



『いざ、尋常に…』



『「「勝負…！！」」』


…………


《土方 サイド》


『じっとしててくださいな。』


「たいした傷じゃねぇ。お前…、端から…、」



『大体分かったので、貴方達の強さが。』



「次、俺お願いしやす。姉御。」


開始直後、素早く俺達の刀を交わし、下から俺達の持っている刀を弾き飛ばした。


その勢いで頬に傷が出来ちまった。



あいつは最初から俺等と正面で対立する気が無かった。



「一つだけ聞いていいか…？」



『何でしょう？土方副長？』



「……お前も戦争に出ていたのか…？あの天パと。」



『女が戦争に出れるわけ無いじゃないですか。』



…あの戦場の彼岸花が実は女の説はガセって事か……？。



だが、あの剣筋はどう見ても…。




『…強くなりかっただけ。待つだけが女の仕事じゃないから。』



そういったあいつは悲しそうだった。

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