泡が24つ ページ36
「お前がウタの兄貴か！？」
そんな会話から始まり、あれから今ではルフィとも気兼ねなく話せる間柄になった。
第一印象は、お転婆な男の子かと思ってたけど、実際は純粋で正義感に溢れている素敵な少年だということが理解出来た。
ウタは、そんなルフィと共にいることが増えて毎日が楽しそうだ。ウタは、ルフィの面倒を見てあげてると言うけれど、ルフィは反対にウタの面倒を見ていると言い合いをしていたのを思い出して、笑ってしまう。
ウタの笑顔が増えて兄としても少し誇らしく思う。ルフィには、感謝しないと。
「A、そろそろ出航だ」
『はーい』
ベックマンに呼ばれ、船に入る。船の下では、ウタとルフィが何やら話していてシャンクスはその姿を微笑ましく見ている。そんな姿がやっぱり家族みたいで、いいな〜と眺めてしまう。
＿＿＿＿＿＿＿
シャンクスやウタも船に乗り込み、出航をした。
着いた先は、音楽の島エレジア。
島に着いた時から、ウタは目を輝かせていた。
また、この島で出会った男性。ゴードンさんは、ウタとシャンクスを島のあらゆる場所に案内してくれることになった。
そんなウタやシャンクスの楽しそうな姿を、後で見届けながら僕は1人で島を散策することにした。
『いい島。』
そこら中を見渡し 息を大きく吸ってみれば、嫌な感情全てを洗い流されている気がする。
少し暗くなってきた空も、星が輝き街の光も相まって、他では見れない絶景が目の前に広がる。
たまには、こういうのも悪くない。
その場に寝そべり、ゆっくりと空に手を伸ばす。
シャンクス達とお別れしたくない。
あの時、船を降りると言ったのはただ引き止めて欲しかっただけなのかもしれない。もしかしたら、少しでも僕を見てくれるんじゃないかと思ったから出た行動なのかもしれない。
けれど、案外スラッと了承して貰えちゃって少し期待が外れた。というよりは、悲しかったのかな。
こんなことを思う僕は、我儘なのだろうか。
『僕の夢は、自由で最強な医者になること。』
でもね、僕シャンクス達と出会ってもう1つ夢ができたんだ。
” 好きなことは好きと 嫌なことは嫌と言えるように ”
『僕ね、シャンクスみたいな海賊にもなりたいんだ。この歳になって、夢が増えるなんて変かな…？』
ぽつりとつぶやき、自分で言ったことにクスクスと笑い出す。でも、シャンクスなら笑っていい夢じゃないかと言ってくれる気がする。
そう思いながら眠りについた。
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紫苑(プロフ) - 完結おめでとうございます！ (2023年3月5日 14時) (
レス) @page46 id: 44ea1afdd3 (このIDを非表示/違反報告)
穹(プロフ) - 完結おめでとうございます🎉話が更新される度ほんとにワクワクしながら読ませてもらっていました！何回も読ませてもらいます！お疲れ様でした！ (2022年9月16日 21時) (レス) @page45 id: 17ca666086 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - 完結おめでとうございます！嬉しい気持ちではありますが寂しく思います。お疲れさまでした！！ (2022年9月16日 20時) (レス) @page44 id: 284adcf210 (このIDを非表示/違反報告)
ココ丸(プロフ) - とっても素敵な作品です！本当に泣いたり笑ったり楽しませていただきました。だいっすきです！新作等たのしみにしていますね！♪ (2022年9月16日 20時) (レス) id: 17402642c9 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - おもろかったです!更新を楽しみにしてます(*^ ^*)頑張ってください♪ (2022年9月15日 20時) (レス) @page40 id: 284adcf210 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パチュリー | 作成日時：2022年9月12日 3時
