淡が10つ ページ18
知らない人の手を掴んだ瞬間、能力か何かで瞬間移動をした。消える瞬間、視界に入ったシャンクス達の顔は酷く焦っていた。ごめんねシャンクス。
「とうちゃーく。さぁ、おチビちゃん ここの階段を真っ直ぐ登っていけばあのばぁさんに会えるさ」
『…』
無言で突き進んでいけば、「おい、お礼は無いのかいー！？」と後ろから聞こえるが、シャンクス達の様子を見るにきっと悪い人なんだと思う。今、僕になにか危害を加えないのは師匠と合わせるため。きっとそうなんだと思う。
1番上が全然見えなくて光が少し溢れてるくらい。けどきっとそこに師匠がいるんだ。だから、待っててね師匠。
＿＿＿
この階段は、外につながっているらしく近くなってきてから段々と外の音が聞こえてくる。
あともうちょっと、手を伸ばせば届く距離。
『はぁ………はぁ』
リュックを背負いながら階段を登って疲れてはいるが、一刻も早く師匠似合わなければいけない。
師匠に会ってちゃんと言わなきゃ、プレゼントありがとうって、これからもずっと一緒だよって。
最後の一歩を踏み出して体全身で月と光源の光を浴びる。
眩しさに慣れてきて、瞬きをした際には真ん中にぽつりと誰かが居ただけ。
その誰かを見つけた瞬間に、さっきまで聞こえていた音とは違い一気に全身が凍えるように冷たくなり血の気が引いた。
『やだ…』
重い足を何度も動かし前へ進む。
『いやだよぉ…』
何度も何度も
前に前に
進んで進んで
近づいていくと、段々と血の匂いがしてくるのを感じた。
いつも師匠と治療する時の匂い。
雪に血が滲んでいる。
僕が怪我をした時、いつも師匠は心配してくれて、次からはこういう時にどうしたらいいか考えて行動していくんだと教えてくれて。
風に揺れて、微かに鉄がこすれる音がする。
治療室で手術する時に、師匠に良くメスを渡してたよね僕。今ならほかのももっと上手く渡せるよ。
ねぇ、師匠
嫌だ嫌だよ。師匠。
『ししょー！！！！！！！！！！』
中央でポツリと十字架に拘束されている師匠。両手足が手錠を付けられ身動きが取れず、もがいた跡が残っている。
口には布が入っていて、息もしずらく、声を出すことも出来ない。
『やだよ！！！！ししょう！！！！！！！！！！！！！』
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紫苑(プロフ) - 完結おめでとうございます！ (2023年3月5日 14時) (
レス) @page46 id: 44ea1afdd3 (このIDを非表示/違反報告)
穹(プロフ) - 完結おめでとうございます🎉話が更新される度ほんとにワクワクしながら読ませてもらっていました！何回も読ませてもらいます！お疲れ様でした！ (2022年9月16日 21時) (レス) @page45 id: 17ca666086 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - 完結おめでとうございます！嬉しい気持ちではありますが寂しく思います。お疲れさまでした！！ (2022年9月16日 20時) (レス) @page44 id: 284adcf210 (このIDを非表示/違反報告)
ココ丸(プロフ) - とっても素敵な作品です！本当に泣いたり笑ったり楽しませていただきました。だいっすきです！新作等たのしみにしていますね！♪ (2022年9月16日 20時) (レス) id: 17402642c9 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - おもろかったです!更新を楽しみにしてます(*^ ^*)頑張ってください♪ (2022年9月15日 20時) (レス) @page40 id: 284adcf210 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パチュリー | 作成日時：2022年9月12日 3時
