【ONEPIECE】泡の淡【赤髪海賊団】

淡が9つ ページ17

『シャンクス！！！会えないってどういうこと！！！？？？ねぇなんで！ねぇってば！シャンクス！！！』

シャンクスは何も言わず、ずっと申し訳なさそうにするだけ。時々、苦笑いで僕の頭を撫でてくるけど その意味が理解できない。
何度も何度も聞く、痺れを切らして誰かが教えてくれるのを信じて。だけど誰も口を割らない。

「おチビちゃん。そんなにあのばぁさんのとこに行きたきゃ俺が、場所を教えてあげるよ。ケッケッ」

知らない人がそう言って手を伸ばしてくる。
シャンクスはその行動を不審に思い、周りのみんなに指示を出す。

みんなは一斉に知らない人に武器を向け、攻撃をする。はずだった。

「俺には効かねぇよ？よっ？よっ〜？ケッケッ」

お腹に指したはずの剣はすり抜けていた、というより体が透明だった。シャンクス達はそれが何でなのか知っているみたいだけど、僕には分からなかった。

「ほれ、おチビちゃん。会いたいんだろ？俺の手をつかめ」
『…』

師匠が、僕に会いたくなくても。



















僕は師匠に会いたい。

僕は、知らない人の手を掴んだ。

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