みんなの俺と、誰かのあなたを

episode.8 ページ9

side 蓮



宮「それにしても、翔太が紹介するなんて珍しい」

目「そうなんですか？」

宮「うん。俺が知ってる中で目黒くんが2人目かな」

目「へー、。付き合い長いんですか？」

宮「んまぁ。学校は違ったりしたけど、一応幼なじみだよ」

目「え、初耳っす」

宮「翔太あんまりそういうの言わなそうだもんね笑」



そんな話をしてると


扉の開く音がした



入ってきたのは黒髪で色白の男の人


見たことないなぁ、


翔太くん一般客来ないって言ってたのに


そう思って店長を見ていた顔を少し下げ


男性とは反対の方向に目線を逸らした



深「やっほ〜、久しぶり」

宮「ほんと久しぶり。いつ以来？」

深「えー、半年とか？もっと？」

宮「もっと短いだろ笑 2、3ヶ月とかかな」



親しげに店長と話す男性との会話に


少しだけ聞き耳を立ててしまう



宮「今日1人？」

深「ううん。可愛い後輩ちゃんもだよ。ちょっとだけ残業してるみたい」

宮「手伝ってあげたらいいのに」

深「いやねぇ、あの子自分でやります！って聞かないのよ。仕事熱心なのはいいんだけど、笑」



1人の空間は何となく気まづくて


早く翔太くんが来ることを願うばかり


1口アルコールを飲んだ時


また扉の開く音がした

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