〜40〜 ページ42
貴方side
鬱は軍に帰る前に資料館に寄って資料を持って出てきた。その資料はどう見ても森についてのものだった
ねぇ鬱、森は人が嫌いなんだ。入ってきたら迷わされちゃうんだよ
まぁもし入って来るようなことがあったら僕が外まで連れてってあげるけど、、、
それでもあんまり森には入って欲しくないんだよね。栞さんもいるしさ
鬱にばれないように少し息を吐いて、基地まで鬱を送って森に帰ってきた
その夜の事だった
小屋で寝ていたらピリッとした感覚がした。森に人間が入って来たんだと直感した
我々国からじゃない、隣の国の方からだ。この森は我々国の西の国境線にある
おじいちゃんの所まで飛んで行って人間化しておじいちゃんに声をかける
貴:おじいちゃん。
「人間が入って来たのぉ、しかもかなりゾロゾロと。
貴:うん。どうする？おじいちゃん。
「森が迷わせるでな、ここまでは来れんじゃろうが、、、あの娘の所に行っておやり。
あの子は良い子じゃ、、、森も気に入っておる。ちゃんと守ってやりなさい。
貴:わかった。
鷹に戻って屋敷まで飛ぶ。玄関戸を叩く前に、縁側にいる栞さんを見つけて人間化して声をかけた
貴:こんばんわ、栞さん。
栞:Aくん！どうしたの？こんな夜中に、、、。
貴:森に人が入ってきたみたいなんだ。ここからはまだ全然遠いけど、一応ね。二人は僕が護るよ。
栞:人が、、、態々ありがとう。
貴:気にしないで。森も栞さんのこと気に入ってるみたいだし、おりにも会いたかったから！
手を洗って来るね！って一旦離れて戻ってきたら、栞さんが言った
栞:抱いてみますか？
貴:、、、え！？だ、大丈夫かな？
栞:大丈夫ですよ。ほらおり〜、Aくんだよ。
はい、って普通に渡されてドキドキしながら抱き抱えたら案外重くてびっくりした
貴:ちっちゃいのに、予想より重たい、、、。
栞:赤ちゃんって軽く見えて重たいですよねw
貴:うん、、、かわいいね。
栞:でしょう？癖っ毛なの、私に似ちゃったみたいでw
ほら、って跳ねた髪を指差して笑う栞さんは、初めてあった時よりずいぶん元気になった
最近ではよく笑うようにもなったし、もう大丈夫かな、って思ったから
ちょっと気になっていた事を聞いてみた
貴:栞さん、栞さんって偉い人？
栞さんはみていて動きがとっても綺麗でちゃんとしてる。そういう教育されたみたいだったから気になってた
僕の言葉に栞さんは黙って、黙って
俯きながら口を開いた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1074人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
優雅矢雫(プロフ) - 可愛すぎちょー好き！ (2020年12月27日 0時) (
レス) id: 6140c46fdc (このIDを非表示/違反報告)
腐女子だよ、偏見の目で見るんじゃねぇ - 更新お疲れさまです、ありがとうございます (2020年8月30日 23時) (レス) id: a8834356f6 (このIDを非表示/違反報告)
ルーナ(プロフ) - 主人公くんいい子…可愛い…はっ！これは…神では…？好きです(唐突な告白) (2020年8月30日 1時) (レス) id: f3c1e985f9 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 連続で申し訳ないです。30のずこここここ…の下り笑いました！シリアスになるのか…と思った矢先の笑いありがとうございます！ (2020年8月27日 22時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 思ってたのにな、の終わりでもういい意味での鳥肌ぶわぁってなりました。凄い好きです！ (2020年8月26日 3時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2020年8月11日 23時
