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日常113 忠告 ページ40

「帝統、今日はありがとね。楽しかった。」

「俺も!また遊ぼうぜ!」

カフェを出た後はゲームセンターに行ったり、帝統の洋服を見たりしてシブヤを堪能し、もう21時という事で解散の流れに。
何処で知ったのか、帝統は少女をしっかりと駅へと送っていて、今はシブヤ駅の改札前である。

「…あ!そうだ、A。」

「ん?」

「Aの通ってる大学ってどこだっけ?」

「□□□大学だよ〜。」

_やっぱりか。
帝統は男から□□□大学と聞いて、聞き覚えがあった。
少女の通う大学だったのだ。

「うわ!どうしたの帝統?」

帝統少女を抱きしめて耳元で言う。

「お前、その大学の第三音響ってサークルに気をつけろ。」

「え?」

「なんか怪しい錠剤持ってたから。」

そして少女を離してヘラりと笑って

「まぁ、念のため…な?」

「…わかった。」

少女は帝統の急な行動と忠告に理解が追い付いていなかったが、耳元で囁いた帝統の声があまりにも真剣だったので信じることにした。

…□□□大学には<第三音響>というサークルはないのだが。

「じゃあ、またな!」

「うん、また!」

そう言って今度こそ二人は別れ、少女は改札を通り、人ごみに消えていった。

_どうか巻き込まれないように。
そう願い帝統も踵を返した。
今回の軍資金でまたギャンブルへ向かうようだ。懲りない男である。


「ただいま〜。」

「お帰り!」

少女は無事萬屋ヤマダにたどり着き、お風呂に入った後ソファーでボーっと考える。
<怪しい錠剤>
それは恐らく、法律的にいけないものだろう。

「厄介だな〜。」

「Aさん?どうかしましたか?」

「んーん!課題が厄介なだけ!」

少女の呟きに反応する三郎。
しかし、少女ははぐらかした。
帝統の忠告が本当であった場合、三郎を巻き込むわけにはいかないからだ。

_どうか杞憂であってくれ。
そう思いながら少女は三郎を手招く。

「?何ですか?…うわ!」

「三郎〜、癒しを頂戴。」

少女は近くに来た三郎を抱きしめ、三郎に甘える。
三郎は驚きながらも、少女が自分を頼ってくれたことが嬉しくて、少し照れながら少女の頭を撫でるのだった。

「お疲れ様です。Aさん。」

「ありがと〜。三郎、大好きだー!」

_大好きだ。
少女のこの言葉に喜び三郎は頬を緩ませた。

_僕も大好きですよ。Aお姉ちゃん。…なんちゃって。

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大阪の女 - Stellaが良すぎましたありがとうございました (2023年3月29日 9時) (レス) @page29 id: f50a0ac3bb (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽 - 初めまして。こんにちは(^^)芋けんぴさんの作品楽しく見させていただいてます。話の続きも是非読ませていただきたいです。 (2022年10月12日 16時) (レス) @page50 id: 7d7f47de01 (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽 - 初めまして。こんにちは(^^) (2022年10月12日 16時) (レス) @page50 id: 7d7f47de01 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - ねむさん» ねむ様、コメント及びご指摘をありがとうございます。完全なる打ち間違えです…。そのせいで寂雷さんが凄くネガティブな人になってました…。現在、訂正させていただいています。意味までご丁寧に教えていただき勉強になりました。改めてありがとうございました。 (2021年7月19日 15時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ(プロフ) - 日常107出発のmourningは悲嘆,哀悼 、哀悼の意を表すこと、喪服,喪章という意味(コピペ)ですよ。朝はmorningです。 (2021年7月19日 9時) (レス) id: 2b048548d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:芋けんぴ | 作成日時:2020年8月3日 20時

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