日常111.5 始まり ページ38
「よしよしよし!今日はツイてるぜ!」
「っち。クソが。」
ここは賭場。
帝統がまた懲りずにギャンブルにのめりこんでいた。
相手は帝統と同じ歳くらいの男だ。
今は帝統に負けており、何処か機嫌が悪そうだ。
男はポケットから小さいプラスチックケースを取り出し、錠剤のようなものを一つ口に入れた。
するとどうだろう、男の機嫌がよくなっていくではないか。
_何だ?
帝統は男の変わりように違和感を感じる。
しかし、賭けの場に必要のない情報だ。
帝統はすぐに違和感を頭からなくし、ギャンブルに集中した。
「よっしゃ!俺の勝ちだ!」
結果は帝統の大勝。
100万円が帝統の懐に入った。
「いや〜、お兄さんヤリ手だな〜。どこの大学生?」
「俺は大学行ってねーよ。」
「そうか〜。残念だ。」
_お兄さんがもし□□□大学だったら第三音響に招待したのに。
そういって男は賭場から出て行った。
帝統は今持っているお金を増やそうとも考えたが、ある考えが浮かぶ。
_たまには悪くねぇな。
帝統は乱数の事務所に赴いた。
「乱数〜。」
「あれ!帝統じゃん!どうしたの〜?」
帝統はまるで自分の家に入るかのように乱数の事務所に入る。
相変わらず、カラフルで個性的な場所である。
「乱数、ケータイ貸してくんね?」
「またケータイ契約切れ?…しょうがないなぁ。」
乱数は帝統にケータイを差し出す。
帝統はトークアプリを開き<乾A>と書かれたトークを開く。
_明日空いてたら、例の公園に来てくれ!ダイスより。
と書いて少女に送信した。
例の公園とは帝統が少女に踏まれたあの公園である。
公園を転々と変えて生活している帝統が<例の公園>と言ったところで少女以外には通じないだろう。
明日は少女と二人で遊ぼうと考えた帝統なりの作戦だ。
_了解した!大学が終わったら向かうね!
少女からの返信に満足した帝統は事務所を後にし、久しぶりに屋根のあるところで寝ようと、ホテルを探しに行くのだった。
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大阪の女 - Stellaが良すぎましたありがとうございました (2023年3月29日 9時) (レス) @page29 id: f50a0ac3bb (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽 - 初めまして。こんにちは(^^)芋けんぴさんの作品楽しく見させていただいてます。話の続きも是非読ませていただきたいです。 (2022年10月12日 16時) (レス) @page50 id: 7d7f47de01 (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽 - 初めまして。こんにちは(^^) (2022年10月12日 16時) (レス) @page50 id: 7d7f47de01 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - ねむさん» ねむ様、コメント及びご指摘をありがとうございます。完全なる打ち間違えです…。そのせいで寂雷さんが凄くネガティブな人になってました…。現在、訂正させていただいています。意味までご丁寧に教えていただき勉強になりました。改めてありがとうございました。 (2021年7月19日 15時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ(プロフ) - 日常107出発のmourningは悲嘆,哀悼 、哀悼の意を表すこと、喪服,喪章という意味(コピペ)ですよ。朝はmorningです。 (2021年7月19日 9時) (レス) id: 2b048548d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:芋けんぴ | 作成日時:2020年8月3日 20時