痛いのは最初だけ２【佐野玲於】 (ページ39)

今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:344,994 hit

さんじゅうきゅうページ39

★

亜嵐『落ち着いた？(笑)』

A『うん。。』

あろうことか、告白してくれた人の前で他の人が好きって気持ちを打ち明けながら泣く私。

そしてそれを優しく受け止めてくれる亜嵐くん。

亜嵐『うん、、、俺もこんなとこで言うつもりなかったんだけどさ、Aちゃんの顔見てたらつい、、本当に困らせるつもりはなかった、ごめんね。』

A『ううん。私こそ、、その、亜嵐くんの気持ちに応えられなくて、、、』

亜嵐『..俺、諦めてはないよ。
タイミングは間違えたかもしれないけど、Aちゃんが玲於のこと好きってわかったからってはいわかりました。って諦められるほど簡単じゃない。
だからさ、何て言うか、Aちゃんが寂しい時とか辛いとか、まぁ何にもなくても俺に話して。...もっと頼って、利用していいから。』

A『亜嵐くん、、』

いつもの笑顔でそんな大人なこと言ってたくれる。
私はこんな優しい人を振ってしまったくせにその笑顔の裏の苦しい気持ちになんて気づいてなくて、、、知らない内に傷つけてたなんて

～♪

亜嵐『あ、玲於だ。。』

スマホの着信画面を見て呟く亜嵐くん。その名前に反応してしまう私。

亜嵐 [もしもし？あー、ごめん。何買うか迷っちゃってさ、え？うん。待ってて、]

Aちゃんに代わってだって。

嬉しくてすぐ電話変わるけど、その時の亜嵐くんの寂しそうな表情には気づかない

A [玲於くん？]

玲於 [遅ーせよ。何かあったのかなって心配すんじゃん。何でもいいから迷ってないで早く帰ってきて。]

A [うん。。わかった。]

心配してくれてる？こんなことでまた舞い上がるの。

玲於 [あ、おぃ、、隼っ！返せよ。]

隼 [もしもし？Aちゃん？俺ー。あのさ、亜嵐くんに酒も買ってきてって言っといて！]

A [隼くん？わかった！何がいい？]

玲於 [っバカ！買ってこなくていいから早くして。]

隼くんに代わったかと思ったらまた玲於くんで、じゃ！ってブチ切りされた電話。

亜嵐『玲於心配してたね、、早く帰らなきゃ。』

A『うん、、あっ、隼くんがお酒買ってきてだって！玲於くんはいいって言ってたけど。。』

亜嵐『あー、、たぶんまたAちゃんが呑んじゃうこと心配してんのかもね。』

A『もう"一生禁酒"命令出たの。二十歳前だし私はまだまだジュースでいいや。』

亜嵐『そっか(笑)じゃ急ぎで買いに行こう！』