痛いのは最初だけ２【佐野玲於】 (ページ25)

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にじゅうごページ25

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A『、、、やばぁぁい。』

さっき夕飯作り終わって、お父さんに届けに行きたいけど家から出るなって言われてるし、、

洗濯した玲於くんの部屋着着て、無駄に家の中ウロウロ。玲於くんに会いたいけど今は会いたくない、、
だってバレちゃったし絶対追い出されちゃう！

落ち着かない私を置いて時間は進む

ガチャガチャって鍵が開く音して、玲於くんと亜嵐くんがとうとう来ちゃった。

亜嵐『Aちゃん大丈夫？』

玲於『A、、なんで、』

、

、

A『...えあ、、亜嵐くん？』

玲於くんが何か言う前に亜嵐くんが駆け寄ってきて抱きしめられた。。

亜嵐『よかった。ちゃんと居た。』

亜嵐くん、、、

回された腕も頬に触れる髪も香水の匂いも

違う...全然違う。

...玲於くんは？

亜嵐くんにぎゅってされてるから今玲於くんがどんな顔してるかもわかんない。

面倒なことに巻き込まれてって呆れてる？怒ってる？

それとも心配してくれたりする？、、お兄ちゃんとして。。。

私が今亜嵐くんに抱きしめられてたって玲於くんは何とも思わないもんね、、、
なのに何を期待してるんだろ。

玲於『...ちょっとちょっと。。ここ俺ん家なんですけど。』

亜嵐『うわ、何してんだ俺、、、ごめんね、Aちゃん。』

離れた時に玲於くんの顔やっと見れたけど、全然こっちなんて見てなかった。。。

ねぇ、、玲於くんはもう間違っても抱きしめてなんかくれない？

玲於『、、、で、とりあえずもう一回ちゃんと説明して。何なのソイツ。』

亜嵐くんにさっき軽く聞いたけどってリビングに移動して、今日のこともたどたどしく説明する私の話しを亜嵐くんが補足してくれる。

玲於『、、ごめん、俺今まで朝一緒だったのに全然気づかなかった。。』

A『何で玲於くんが謝るの？玲於くん何にも悪くない。。。』

玲於『や、今日だって一緒に居たらそんな怖い思いさせなかった。。。
どこのどいつだよ、下の名前だけじゃわかんねぇ。』

A『あっ！あの、、、今日会った時、##大学だって言ってた。』

玲於『##大学？』

亜嵐『Aちゃんの降りる駅からあんま離れてないね。一駅違い。』

玲於『うん...そいつは俺が何とかする。Aは父ちゃんに報告して家に戻って。』

A『、、やだ。』

玲於『今はそんなこと言ってる場合じゃねーだろ。朝は一緒に行くから。帰りは、、、』