痛いのは最初だけ２【佐野玲於】 (ページ23)

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にじゅうさんページ23

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震える足一生懸命動かしてホームから改札に走る。
見つけた女子トイレに駆け込んで、止まらない冷や汗とドキドキする心臓を落ち着けた。

もしかしたら後ろからついてくるんじゃないかって不安で、、、冷静な考えが出来ない私は駅員さんに助けを求めるなんてことも思いつかなかった。

震える手でスマホ取り出して玲於くんの名前探す。

あ、、、ダメだ。

玲於くんにバレたらどうなる？
お父さんにも言い付けられてきっと大騒ぎになる。。帰されちゃう。

じゃあ亜嵐くん？

、、もダメだ。これ以上迷惑かけられない。

泣きそうになりながら30分くらいトイレにこもって周りすごい確認しながらビクビク学校まで行った。
遅刻したけど。。。

みゆきとなおにも寝坊したってごまかした。だってどこからどう誰に伝わるかわかんないもん。

授業終わりに玲於くんに今から帰りますってちゃんとLINE入れたらすぐに既読ついて、俺今日ダンスあるから８時くらいになるって。

帰りはバスと徒歩で帰る道変えて遠回り。
本当に嫌なことばっかり、、

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大学終わっていつものダンススタジオ

亜嵐『玲於～昨日エリカちゃんに会ったんだって？』

さっそくニヤニヤしながら話しかけてきたこいつ。何か無性に腹立つ。

玲於『話し早っ。。エリカちゃんに聞いたの？、、じゃあもう昨日のこと知ってんだ。』

亜嵐『え、何のこと？昨日Aちゃんが言ってたんだよ。玲於くんがぁ～って(笑)』

玲於『は？Aが？、、何て？』

亜嵐『...さぁね(笑) それより昨日何かあったわけ？♡』

玲於『何なの本当。つか、どんだけ魔性な子紹介してくれてんの？マジで亜嵐くんポンコツ。』

亜嵐『魔性？玲於まさか食べられちゃった？それとも食べちゃった？(笑)』

玲於『いや食われかけたっつーか、、、酔ってさ、いきなりキスしてきて、玲於くんのものにして♡ だよ？食う気もしねーわ。腹壊す。。』

亜嵐『え、あのエリカちゃんが？うわっマジか。。でも、キスだけ？♡』

玲於『うるせーよ、何もないわ。それも不可抗力だし。で、、そっちは？ Aと何かあった？つか、手出してないよね？』

亜嵐『俺はほら大事にしてるから。って、あっそういえば！今日の朝電車乗っててさ、Aちゃんに何にもなかった？』

玲於『あぁ？俺今日は三限からだったし一緒に電車乗ってないけど。何？何かあんの？』

亜嵐『まさかAちゃん朝１人？』