痛いのは最初だけ２【佐野玲於】 (ページ13)

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じゅうさんページ13

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A『亜嵐くん？、、、本当にありがとう。』

亜嵐『ん？何(笑) もういっぱいありがとう聞いたよ？』

A『ううん。言い足りない。。』

だって外歩いてる時も周りキョロキョロしてるのって、また変な人が居ないか確認してくれてるんだよね？
自意識過剰って思うかもしれないけど絶対そう。
車道側歩いてくれて誰かすれ違う度にちょっと体寄せてかばってくれてるもん。

亜嵐『Aちゃん、どんな人がタイプ？』

A『え？それ前も聞かなかった？』

亜嵐『うんLINEで聞いた(笑) 優しい人って言ってたけど、他には？』

A『ん～。。一緒に居て安心するっていうか落ち着くとかかな。あと自然に笑顔になれる人。』

亜嵐『じゃあさ、、俺と居たら落ち着く？』

A『亜嵐くん？』

これ何て答えたらいいんだろ。。。亜嵐くんは楽しいし優しいけど、、

A『亜嵐くんは大人。私の周りにはそんなスマートな人いないから素敵です。紳士！』

亜嵐『あはは(笑) まだまだかぁ。』

A『亜嵐くんはどんな子がタイプ？』

いつも質問沢山してくれるのは亜嵐くんで、意外と私は知らないことが多い。

亜嵐『俺はねぇ、素直で笑顔が可愛くてちょっと抜けてておいしそうにご飯食べる子かな。』

A『へぇ。 ...エリカちゃんてそういう子？』

亜嵐『え？エリカちゃん？(笑) んーエリカちゃんは全然違うかな(笑)』

そっか。ちょっと抜けてる子とは違うよね。

何であんな完璧なエリカちゃんを亜嵐くんは玲於くんに紹介したんだろ。。

だって誰でもエリカちゃんみたいな子、絶対好きになっちゃうはずなのに。

亜嵐『すげー鈍感。』

A『ん？』

亜嵐『いや、何でもない(笑) 』

A『亜嵐くん笑うと目の横シワが寄ってすごく幸せそうな顔するよね。癒される。』

亜嵐『マジで？シワ寄せ=幸せ！的な？(笑) じゃずっとシワシワにしとくわ。』

A『(笑)やめて。その顔キープするのやめて！何か違う(笑)』

目細くしてわざとシワ寄せて五木ひろしとか言ってくるの(笑) ほんとに面白い！

電車降りて玲於くん家の真ん前まで送ってくれた亜嵐くん。
周り確認して、よしっ大丈夫そう。って。

でも窓から見えるのは真っ暗な部屋。まだ帰ってない玲於くんからのLINEもない。。

A『亜嵐くん今日はありがとう。すごい楽しかった！』

亜嵐『俺も！、、、あのさ、Aちゃん、』