Love Holic(JUMP×JUMP)

酔っ払いって ( yt × ym ) ページ9

酔っ払いって、苦手だなあ。



・


『やまぁ、今日も可愛いねー』


「可愛くないよ。ゆーてぃ、離れて」


『ううー、やまのけちっ』



ゆーてぃ はお酒を飲むと悪酔いしちゃうタイプ。絡み酒、っていうのかな。

今日はJUMPで飲み会。お酒をあまり飲まない俺にとっては、ゆーてぃ に限らず酔っ払ったメンバーの絡みは結構めんどくさい。




薮『ほら、飲みたいんだろ？飲めよ』


慧『薮様いただきました〜っ！ほらみんな拍手して〜っ』


有『いのちゃんも飲めよぉ、俺の地元の日本酒だぞぉ』


慧『いや、大ちゃっ、ふわ〜〜っ！！』



……ほら、カオス。



『やまぁ』



ゆーてぃ が俺の肩に寄っかかる。

すごい甘えんぼさんだな、今日は。



「どしたの、ゆーてぃ」


『んふふー』


「なに？」


『おれ、やま が好きだなあーって』


「えっ」




ゆーてぃ、今、好きって。


……でも ゆーてぃ はそんなこと気にしてない、みたいに他のみんなと話し始めて。

なんだよ、俺の純情を弄ばれたみたいだ。

ゆーてぃ、飲みすぎて真っ赤になってるじゃん、もう。これだから酔っ払いは、

俺の気持ちも知らないで…


・


飲み会も終わり、メンバーもそれぞれ帰路についた。

俺は、ゆーてぃ が飲みすぎで途中で倒れちゃわないように家まで送る係。

迷子にならないように、手を引いて歩く。さっきから ゆーてぃが一言も発さない。




「…どうしたの？気持ち悪い？」



『やま』




えっ。

さっきまで酔いつぶれてた ゆーてぃとは思えないほど、凛々しい顔、力強い声。




「……ゆーてぃ、酔いが回りすぎて逆に冷めちゃった？」



『ふは、なに言ってんの(笑)』



「ははは……」



今の状況についていけなくて、弱い笑いしか起きなかった。

まって、どういうこと？(混乱)




『俺、今日お酒ひとくちも飲んでないよ』


「え？」


『ずっと水飲んでた』


「え……でも、なんで…」


『そんなの』



瞬間、ゆーてぃ に抱きしめられた。



『酔ったフリすれば、やまに好きって言えるから』


「……うそ、でしょ」


『本当だよ。やま、好き。大好きなんだ。』



そうだったんだ…

じゃああの時真っ赤になってたのも、そういう事だったんだね。



「俺も、ゆーてぃのこと好きだよ。………って、ゆーてぃ？」


『やっ、やまぁぁぁぁぁぁ愛してるぅぅぅ！！』


「ゆっ、ゆーてぃっ？ふ、ふわぁぁぁぁっ！」



……これだから、酔っ払いは！





by ぽぽ

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