第12話 ページ12
『早速ですが、まず何からやればいいですか?なんせ霊力の使い方から分からないもので…。』
これはマジの事実である。
何を隠そう霊力が無い気がして仕方が無いし平々凡々の私が審神者なんて出来ないと自分でも思っているのだ。
「そうねぇ、加州がなんでも知ってるわ。彼に聞きなさい、私はこれから用事があるの。」
早く出てけとばかりに睨みつける。
何でこいつは彼に任せるのか、と口を開けて突っ立ってたら
「早く、早く行こ。」
彼の辛そうな声が聞こえた。
しかし彼の目に映るは奥の刀剣男士の姿。
(あれは、確か…。)
奥で寝巻きに着替え正座しているのは美しい水色の髪をしていて蜂蜜色の目をしている彼。
一期一振だ。
(これが、夜伽。 これが、ブラック本丸。)
彼の蜂蜜色の目はまるで濁ったような色をして俯いていた。
「早く出てって!」
彼女の怒号で意識を戻す。
『すいません!失礼します!』
(まだ、まだその時じゃない。今は内部を探るんだ。)
一期一振にごめんなさい。と小声で謝り加州に手を引かれて来た道を戻る。
−あぁ、来たのが姉さんじゃなくて本当によかった。−
こんな現状を見てしまったらまたボロボロと涙を流すだろう。
そんなことを考えながら加州のあとをついて歩く。
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レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです!清光君可愛いですね(* ̄∇ ̄*) (2018年11月17日 19時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
犬将軍(プロフ) - 面白いって言われると励みになります!初作品なので不安ばっかでしたが皆さんにそう言って頂けてとても嬉しいです!ありがとうございます! (2017年12月12日 7時) (レス) id: 9f4a7e2e11 (このIDを非表示/違反報告)
ユー - 面白いです!これから、続きが楽しみです!更新、頑張ってください! (2017年12月11日 16時) (レス) id: 51d1ba9355 (このIDを非表示/違反報告)
鶴じい - お・も・し・ろ・い!! (2017年12月11日 14時) (レス) id: a5977de54d (このIDを非表示/違反報告)
犬将軍(プロフ) - ありがとございます!そう言っていただけると嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2017年12月10日 18時) (レス) id: 9f4a7e2e11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:犬将軍 | 作成日時:2017年12月8日 2時