雨露霜雪 (ページ48)

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安田side

昨日しぶやんの家行って、全然帰ってこーへんかった大倉。

夜中に帰ってきて、一緒に寝たんやけど

朝から丸ちゃんと3人で勉強してるのに、全然集中出来てないおくら。

さっきから丸ちゃんの方ばっかり見てる。

寝れないくらいになんかに悩んでる？

昨日ちゃんとしぶやん家一緒に行けばよかった。

何かあったんやろか……

もしかして、丸ちゃんに気移り？
嘘やろ？

丸「大倉くん寝ちゃったし、僕そろそろ帰るね」

って、帰った丸。

数分後に大倉が起きてきて、

大「あれ、丸は？」

って。

安「帰ったよ？」

そう言うと、寂しそうな顔する。

あれ？大倉……やっぱり丸ちゃんのこと…？

大「ヤス……抱きしめさせて」

安「あっ…」

大「うん、やっぱりヤスやな…」

？

大「もう、ヤスなしじゃ生きていかれへんかも。」

安「何それ」

どういう意味かわからんけど、

大倉に必要とされてる。

安「僕も、忠義なしじゃ………んっ」

顔を上げたら唇を奪われる。

勝手に涙まで。

大「あ、ちょ、泣かんといて……」

安「うっ、だってぇ……止まらへんっ」

大「不安にさせた？」

安「うん。」

大「ごめん。なんでもないから。大丈夫…やから」

この日やっと、

大倉は僕に、隠し事をしてるって知った。

何かはわからんけど。

…