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…
すばるくんは全部知ってる。
もしかしたら、俺の家の知り合いの人なんかもしれん。
もしそうやったら厄介や。
俺の事知ってる人おらんと思ってのうのうとここにおるのに、知ってる人がおるってことは
家に居場所がバレるのも時間の問題かもしれん。
大「あぁ、どうしよ。」
安「盛大なため息ついてどないしたん?
わからんとこあった?」
優しく聞いてくれるヤス。
人生に行き詰ってます。助けて……
なんて言えるわけもなく、また問題集に向かい合う。
大「ううん、なんでもない。」
あーあ、この数学みたいに答えがちゃんとあって遠回りでも公式使ってゴールできたらええのに……
安「大倉、ちょっと休憩しよ?」
大「大丈夫やって……」
丸「さっきから全然進んでへんやん!頑張れおおくら!」
安「ほんまに進んでへんし、顔色ちょっと悪いし……」
両サイドからあーだこーだ言われてなんかよォ分からんくなってきた。
大「わかった、いったん休む。
30分だけ寝てくる。」
昨日は帰ってからもずっとすばるくんのこと考えてたからあんま寝れてへん。
丸「寝不足?」
安「ごめん、僕全然気付かへんかった…」
なんで謝んの?
大「ヤスは悪くないやん。」
自分の布団に入ったけどやっぱり寝れそうにない。
ヤスには悪いけど、布団借りるで。
うん、こうやって寝たらヤスを抱きしめてるみたいや。
昨日寝れなかったなんて嘘みたいに秒で瞼が重くなってきた。
…
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裕香(プロフ) - 緑子さん» ありがとうこざいます! (2020年2月27日 11時) (レス) id: 301fe0be56 (このIDを非表示/違反報告)
緑子 - 続き楽しみにしてます! (2020年2月26日 22時) (レス) id: ffc04175b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆうか | 作成日時:2020年2月22日 13時