#(43) ページ44
…
すばるくんは知らん。
僕がどれだけすばるくんのことが好きか。
どれだけ、すばるくんに依存してるか…
僕の両親が、いなくなって、寂しかった。
でも、傍にすばるくんおるから。
僕は何も怖くない。
何も無い僕を、こんな僕を大切にしてくれるすばるくんの為になら、
僕ら命でも捧げる。
中学3年の秋。
進路のことでウダウダ先生とお話したあと、
すばるくんを校舎の中探しまくって、やっと見つけた
あの、使われてない旧校舎の2階3階間の階段。
夕日を見つめるすばるくんが綺麗で…
この人しかないって、その時が初めての僕の恋やった。
夕日なんて見ないで、すばるくんばっかり見てたから
それに気付いて恥ずかしそうに、「夕日見ろや」って笑う、
そんなあなたに。
夕日も沈んで、辺りは月明かりと外灯で薄明るくなる。
こちらを向いたすばるくんが不意にチューしてきて。
びっくりしてもて、何も声でぇへんくて。
七つ星みたいに輝いてる目に吸い込まれそう。
寂しそうな顔。その目が瞼に隠れる。
僕はもう一度その目がみたくて、チューを返す。
初めてのチューやったから、的は外れて
ほっぺと唇の間やったけど。
でもすばるくんは、
渋「帰ろか」
って、僕の手を握るだけ。
依存って怖いな。
でも、僕はすばるくんしか見えへんから。
だから、最近は変な事言うてくるオッサンもおらんやろ?
生活しやすいやろ?
すばるくんと、僕の日常を
壊す奴は例え僕の大事な人でも、
絶対に…許さない……から。
すばるくん、役に立つから……僕を捨てないでね…
…
122人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
裕香(プロフ) - 緑子さん» ありがとうこざいます! (2020年2月27日 11時) (レス) id: 301fe0be56 (このIDを非表示/違反報告)
緑子 - 続き楽しみにしてます! (2020年2月26日 22時) (レス) id: ffc04175b3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆうか | 作成日時:2020年2月22日 13時