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、「突然の事故らしいわよ弟さんだけ残ったって」



。「大変ね。」



親戚A「うちでは引き取れんぞ」


B「そんな事言うなよ。お前の弟の子じゃないか」





俺は……両親に置いていかれた。


あれは、6歳の時。




家が金持ちで、世話係がいたから

親戚の家を盥回しにされない代わりに、




たくさんの大人たちの餌食にされそうになる日々。





もう嫌や。

いっその事、親の元でハイハイ言うてる方がいい。


そんな人生を願う。


願ってもかえってこぉへん。





何年もかけて自分の家を守ってきた。


もぉ、限界。








11歳になった年、

俺は久しぶりに海辺の、家族の墓参りに来ていた。




いつもは誰もおらんのに、今日は先客がおった。



俺の墓の隣?……やったかな?



1人で蹲って、ずっと泣いてた。



日が陰っても、あたりが暗くなって、最高の夜空が上に広がってても、


下向いて、ぽろぽろ泣いてた。





女の子やと思っとったんやけどな。




渋「あんま泣くな。寂しいよな。

でもその人も、もっと笑ってて欲しいって思ってるはずやで?」



丸「ん、なぁ。

僕の涙……とめて……」





そんなこと言うから、目元を優しく撫でてやる。


そいつは、もっと泣き出して、俺もなんか悲しなってもて、

2人してちょっとの間泣いてたから、次の日は2人して高熱出て。




一昨年、俺と丸を育ててくれてたじいさんも亡くなって。

2人だけになってもて。



それまでもずっとあった、「大人」から金の関わる話は

拍車をかけて、

詐欺まがいな奴らにも狙われて。



俺の家の金、そんなに欲しいん?


って。




丸と夜逃げしたのは去年の話。




俺には丸が、丸には金が必要。



だから、お互いにwin-win。




俺は金しかないから。









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裕香(プロフ) - 緑子さん» ありがとうこざいます! (2020年2月27日 11時) (レス) id: 301fe0be56 (このIDを非表示/違反報告)
緑子 - 続き楽しみにしてます! (2020年2月26日 22時) (レス) id: ffc04175b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆうか | 作成日時:2020年2月22日 13時

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