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…
安「……はよ行くで?」
大「あ、うん。」
戸締りちゃんとして、俺の前を歩くヤス。
こんなにちっちゃいのに、俺より何倍もすごいやつ。
テストまで残り1週間と5日。
昨日は夜中までみっちり勉強して、朝早くに起きてまた勉強。
そんで、学校行ったら授業、授業、授業。
はぁ……とため息が出るのも仕方ない。
安「ため息なんてついたら幸せさん逃げるよ?」
現に今幸せとは程遠いことをしている。
大「なぁ、ヤス。ほんまなん?1年のテストが1番難しいって……」
安「ほんまやで?
小学校から今までの勉強五教科と、道徳。
一般常識とかがぐっと集まって合計950点。」
大「950……」
またため息をひとつ。
安「僕の幸せまで飛んでいきそうやわ。」
はやく亮に会いたいなぁって呟いてる。
大「ヤスはほんまに亮ちゃんのことが好きなんやな」
嫉妬するわぁって茶化してやる。
安「そ、そんなんちゃうし……」
大「ずっと一緒におったから兄弟みたいなもん……やろ?」
安「え?」
大「この前亮に会いに行ったらそんなこと言うてたで?」
放課後にたまたま会って、
亮の部屋に招いてもらって小一時間喋りこんでしまった日。
始まったものの、ついて行くので精一杯の特進クラスと上位クラスでは、話が合うのか
かなり盛り上がってしまって、帰る頃にはより一層仲良くなっていた。
安「僕の知らん間に会いに行ってたんや」
大「たまたま会ったからなぁ」
安「……そっか。」
ヤスの顔がちょっと曇って見えた。
…
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裕香(プロフ) - 緑子さん» ありがとうこざいます! (2020年2月27日 11時) (レス) id: 301fe0be56 (このIDを非表示/違反報告)
緑子 - 続き楽しみにしてます! (2020年2月26日 22時) (レス) id: ffc04175b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆうか | 作成日時:2020年2月22日 13時