雨露霜雪

#22 ページ23

…




安「おくら、7時半やけどどうする？起きれる？」


大「ん……あれ？ヤス？」



今日は優しめに起こしてくれるヤス。


昨日すごい反省してるみたいな声出してたし、気にしてくれてたんかな……




大「大丈夫やで。起きる」


安「うん、朝ごはん作ってるから着替えたら服ちゃんと洗濯機の中入れといてな」


ぱたぱた駆け出してフライパンの上に卵を2つ割る。


鼻歌歌いながらご飯作ってるヤスをベッドの上から眺めて着替える。




大「あれ？俺昨日着替えたっけ？」




安「あ、ごめん、勝手に着替えさせた！」



大「う…？ありがとう」



着替えさせたって……ぬ、ぬ、ぬ、





脱がされたってこと？！？？？！！



うわっめっちゃ恥ずかしいやん




家族にも見られたことないで？



多分。




安「ごめん、嫌やった？」



大「いや、大丈夫やけど……初めてやったから……」




安「はじめてって……なんか、エ ロいな」



大「何言っ」


安「まぁまぁ、はよ用意せな朝ごはん食べられへんくなるで？」






大「…今日も美味そうやな？」



おにぎりと、味噌汁。卵焼き。



大「ヤスって、いつも料理自分でしてたん？」


安「うん、今まで育ててもらってたんやもん。

自分の分くらい作らせてもらおって思って。

毎日作ってた。」





大「偉いなぁ……」




そんなん考えたこともなかった。



育ちが違うって、こんなにも違うねんなぁ……




俺も見習わな。









…

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