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安「でも大倉くんって一般家庭やんな?」


バッチつけてへんし、と安田くん。


そう、金持ちは胸にバッチを付けてる。


俺はもちろん付けてない。




大「うん、一般やで?」



安「大倉組って言う大きい家の人かと思った。

でも、大倉組のお子さんは確かもっと年下やったよね…僕の勘違いやんな?」



そう、俺は大倉組の長男だが、


今まで隠して育てられてきた。


長男は狙われやすいからって。




だから世間は俺のことを知らない。知ってるのは、親父と補佐位の上位者のみ。



バレんように生きるのって難しい。



そんな会話をしてると



人ごみを掻き分けてこれまた小さい子が

やってくる。



?「あ、しょーちゃん!傍におってって言うたやん!」



息切らして安田くんの胸の中に飛び込んだその子は、

お金持ちの勲章バッチを胸に光らせていた。



安「りょぉ、こんなとこまで来たん?結構前の方の席やったやん。」


ちゃんと自分のとこおらな。って親みたいなこと言うてる安田くん。



安「あ、紹介するな?

錦戸亮。僕の幼馴染」



錦「……」(ぺこり)



安田くんの背中に半身を隠しながら俺に頭下げてくれた。


錦戸って言うたらあの有名なお金持ちやん。


すごいなぁ、この学校は色んなやつ来るねんな……



大「…大倉です。」


安「一般の人。」


錦「ふぅん、じゃあまた後で。章ちゃんちゃんとこっち来てな?」


うるうるおめめで安田くんを見つめたあと、


こっちにもバイバイと手を振った。









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裕香(プロフ) - 緑子さん» ありがとうこざいます! (2020年2月27日 11時) (レス) id: 301fe0be56 (このIDを非表示/違反報告)
緑子 - 続き楽しみにしてます! (2020年2月26日 22時) (レス) id: ffc04175b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆうか | 作成日時:2020年2月22日 13時

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