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そして一拍の間を置き、また次の話題が提示される。
「暗号機は出来るだけ分散してやった方が効率がいい」だとか、
「救助は拘束された所から一番距離が近い人が行く」などと独自の決まりを作った。
「これでルールの把握や一通りの流れは大丈夫じゃないでしょうか？」
聞けば皆顔を合わせて頷いた。これでルールの確認は終わり本題に入る。
「本題に入る訳なのだけど、まず貴方達は天賦表を持ってきたかしら？」
「天賦表？」
天賦表ってなんだろう。そんなもの配られた覚えがない。
「部屋の机の引き出しに入ってたはずなのだけど……貴方調べなかったの？」
図星を突かれてしまい誤魔化すように引きつった笑顔を浮かべる。
寝るぐらいの用途でしか使用していなかったし、日記は机は使わずベッドの上で書いていたので使ってすらいなかった。
「はぁ……話にならないからとりあえず取ってきなさい」
「はい……」
と私が部屋に向かうと後ろでガタリと音が2つ。
振り向けばノートンさんとイソップくんが微妙な顔を浮かべて立ち上がっていた。
「僕も……」
「す、すいません……」
私だけじゃなかったみたいで、思わず気分が和らぐ。
彼女にとやかく言われる前に私達はすぐさま部屋へ駆け込んだ。
「あぁもう！明日が心配よ！」とドア越しに彼女の慟哭にも似た悲痛な声が聞こえた。
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野菜 - 感想ありがとうございます！こんな褒められると思ってなかったので嬉しい限りです。引き続き頑張りますので是非たのしみにお待ちください！ (2019年6月27日 16時) (
レス) id: d6aefcc85a (このIDを非表示/違反報告)
saniwanotori(プロフ) - 背景推理からとても丁寧に物語を構成されていて読み応えがありました。不穏な描写の表現も天才的でドキドキしながら読ませて頂きました。こんなに面白くてとても素敵な作品に出会えて幸せです！切実に消さないで欲しいと思いつつ、続きを楽しみにしております (2019年6月26日 23時) (レス) id: 9faba28f95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：野菜 | 作成日時：2019年6月22日 13時
