ミンさんの偽彼女【YG】

誤解 ページ45

ユンギは頭を抱えて、考えていた。





YG「え、つまり先輩のことは、好きじゃないんだよな」



『そうだよ。お断りしたから。』




YG「じゃあ、俺、頑張っていいな」




『ん？』




YG「偽の恋人だったけどさ、
　 お前のこと忘れられないんだよ。
　 いなくなってから、つらくて仕方ない。」





『‥‥‥‥』





YG「偽の恋人じゃなくてさ、ちゃんとこれから
　 始めらんねえかな」




『‥‥始める？』





YG「本当の恋人になれるように。俺、お前のこと好きだよ。
　 Aも、俺のこと好きになれよ」



　

『‥‥‥好きだよ』





YG「、、？」





『ユンギのこと好きだから。ずっと前から。』






YG「そうなのか？」




『偽の恋人はやめて、本当はまた
　関係を作り直したかったの。
　先輩と付き合うためにやめたんじゃないよ』




YG「先輩とくっつくもんだと思ってた」




『ユンギに、よかったな、とか言われたら言えなかったの』





YG「お前が偽恋人やめるって言うからてっきり、、」




『ユンギが言い出したんじゃん』




YG「先輩のこと好きだって言ってただろ」




『そんなん最初だけだよ』



YG「お前が幸せになれるようにと思って、、、」




『ユンギがいなかったら幸せじゃないの。
　ご飯も食べられないし。最悪だった。』



YG「何だよそれ。めちゃくちゃ俺のこと好きかよ」




『そうですけど悪いですか』





YG「すげえ嬉しい。

　 そんで、ごめんな。」








頭を撫でられて、これまでの気持ちが溢れてきた。





YG「これからは、本当の恋人な。大切にする」





『うん、、、』




涙が出て止まらない。







「あのーお取り込み中ごめんなさいね。
　点滴外したいんだけどいいかな」






看護師さんに声をかけられて、ふと我に返った。






『すみませんっっ』

YG「すんません」






YG「続きはまた家に帰ってからな」



『うん笑』

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