ミンさんの偽彼女【YG】

倒れる ページ43

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ユンギと話さなくなってから、
食欲がなくなってしまった。



こんなことで食べられないなんて
と思うんだけど、自分でもどうしようもない。




先輩も気づいていて、たまに食事に誘ってくれたり、
差し入れしてくれる。





でも、食べることがなかなかできない。





弱い自分が情けない。








昨日から、フラフラするようになってしまった。




食べてないから、栄養不足かな。



力が入らない。






疲れかなって昨日ははやく寝たのに、今日も変わらない。





でもこんなことで仕事に穴は空けられないし、
気力でとりあえず頑張るしかない。





退勤まであと少し。






あと少しだ。





そんなことを考えながら、階段を下りていた時。





あーフラフラする。ヤバいかも。






そこから何も覚えていない。








気づいたら、病院のベッドの上だった。










JN「Aちゃん、大丈夫？気付いた？」






目を開けると、先輩が心配そうに覗いていた。





『…………わたし？』







JN「わかる？会社の階段から落ちて、頭とか打ったの。
　 救急車で運ばれたんだよ。」






『そうなんですね。確かに足は痛いです。』





JN「全身のCT撮ってもらったけど、特に異常はないって
　 足も打ったのかな？またあとで見てもらおう」







『すみません。付き添ってもらったんですね』





JN「近くにいてはやめに教えてもらったから。
　 体調悪かった？はやく気づいてあげればよかった」




『いえ、自分が悪いんです。すみません』







JN「看護師さんに伝えてくるよ」







先輩は、私が起きたことを伝えに行ってくれた。








しばらくすると看護師さんと先生がきて、
状態を説明してくれた。



今のところ、大丈夫だそう。



それより血圧がすごく低くて、貧血も疑われるし、
点滴して休んだほうがいいって。


頭を打ってるし、体が痛むこともあるし、とりあえず今日は様子を見て、明日帰ることになった。








先輩は、飲み物でも買ってくるっていって出ていった。








ぼーっとベッドに横になっていたら、
突然扉が開いた。






YG「A？」

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