ミンさんの偽彼女【YG】

別離 ページ40

私は、ついにユンギと会うことにした。



いつまでもこのまま避けて通るわけにもいかないし。





二週ぶりに、食事をする。








『久しぶりだね、なんか』




YG「先週会ってないだけなんだけどな。」



『毎週会ってたからね』




YG「どう？最近」




『まぁ、ぼちぼちだよ。』






YG「ふーん………」





『………』





話が続かない。





これは、食べ終わったら、ちゃんと話すべきだよね。









『あのね、恋人のフリ続けるのかって話なんだけど』





YG「おー」




『私も考えて、その、やめにしたほうがいいって思って。』




YG「………そっか」





『ごめんね、もともと私が巻き込んだようなものだし。
　ユンギには、無理させてたよね』





YG「いや、まぁ、別に」





『ありがとう。すごく助けられたし、感謝してる。でね、』

YG「先輩と、うまくいきそうなんだろ。よかったな。」






話の続きを言いたかったのに、ユンギには、聞こえてなかったみたいで、言葉がかぶさった。





『えっ？』





YG「だから、先輩と、よかったなって。」





『いや、先輩と話したんだってね。』





YG「あー、俺たちは付き合ってないって言っといたから。」





『……そう、そうなんだね。』





YG「じゃあ、恋人っぽくみせるためのフリも、もうこれでおしまいってことで、、、」






『、、、わかった。』







何でこんなことになるんだろう。




私は、恋人のフリはやめて、また一から、
ユンギと向き合いたいって、
そう伝えたかった。





フリじゃなくて、ちゃんと、本物の恋人になれるように、
今度は友人として、食事やデートは続けたいって。




そう言いたかったのに。





先にあんなふうに言われたら、何も言えなかった。




ユンギの中では、終わりなんだ。





今日は、ショックすぎて、涙も出なかった。




ユンギの顔がまともに見れず、放心状態で帰ってきた。








終わったんだ。




別の人との仲を祝福されるなんて、

告白もできずに、わたしは振られたのかな。

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