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#100 ページ10






安「おくらぁ、もうお昼なるでー?」




夏休み前の元気はどこへやら…俺は毎日ぐぅたら過ごしてます。



大「あとちょっと……」



安「もぉ、ご飯食べよぉや…」



大「んん、さきたべといて」




安「……おーくらぁ」





ずっとこんな会話ばっかり。


っていうのも俺がずっと寝てるから。


安「なぁ、しんどいん?」


大「んー?しんどないよ?」



安「やったら寝すぎちゃう?」


元々あんまり寝ないヤスは、

ずっと心配そうな声を出す。




大「わかった起きるから……」




と言ったのはこれで四回目



安「もぉ!大倉なんか知らん!」




おっきい声にびっくりして起き上がっても、


近くにヤスはもう居ない。




初めてあんな声出された……


え、怒った?




あのヤスが?嘘やろ…………






大「…ど、どないしよ…………」




玄関が力強く閉まる音を聞いて背筋が伸びる。




やばい、ほんまに怒らせてもた……



これ帰ってこやんかったらどうしよ…



安「大倉がこんなやつやとは思わんかった。金輪際話しかけやんといて。」



とか言われたらどうしよ……




俺、鬱で死ぬかも……







どうしよ……と、とりあえず着替えよ。




スウェットから、黒スキニーとパーカーに着替えて


リビングに出ると、


机の上には

パン派の俺の分ともうひとつ。


白米派のヤスの分が並べられていた。





そういえば前に「ご飯は一人で食べても美味しくないから朝ごはんか夜ご飯は絶対に一緒に食べよな!」と話していたのを思い出す。





そうや、せっかくの夏休み。


毎日一緒にご飯食べれるはずやのに。






大「ヤス……」








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作者名:ゆうか | 作成日時:2020年4月7日 10時

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