旱天慈雨【続】3 (ページ50)

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体育祭も終わって、生徒会と協力してくれる生徒以外は全員もう帰ってしまった。

大「会長、これ……なんですけど」

会長「うん？あぁ。それなら捨てる場所を案内しておくよ。」

大「ありがとうございます」

会長の後ろに続いて階段を降りて、ごみ捨て場所に来る。

会長「ここが回収場所で、

一番奥にゴミ袋がいくつかあると思うから行っておいで。僕は中に戻ってるよ。」

大「あ、ありがとうございました。」

会長が戻っていくのを見送ってから、ゴミ収集場所の大きな扉を開ける。

ひとつの教室位の大きさがあって、奥の方は少しくらい。

大「電気」

壁にあるスイッチを押してみるが、

電気は思ったより薄暗く、何とか奥が見えるくらいやった。

大「扉を開けっぱなしにしないこと……はぁ、締めなあかんやん」

扉を閉めて、奥まで進む。

えっと、奥の方にある……あ、あった。

体育祭に使った銀テープなどが袋詰めされてるものを見つけ、その横に手に持った袋を置いた。

と、同時に、ガタンっと音がして、電気が消えた。

大「うあっ……え、嘘やろ…………」

暗い……こわい…………

大「…ぁ……はっ……誰か…………」

足がすくんで前に進めない。

誰か……

誰か…………

助けてくれ。

…