旱天慈雨【続】3 (ページ47)

今日:29 hit、昨日:8 hit、合計:39,379 hit

#137 ページ47

…

体育祭ーー

観客席には結構な人数の親御さんが来てた。

親父は来てない。

大「よっし、はっちゃけよ」

夏休み明けから何度も練習したし、絶対1位取ったるねん。

オープニングは準備運動があって、プログラム2番、

学年別リレー。

棟に関係なく、学年対抗リレーはそれはもう盛り上がった。

1位:1年

2位:3年

3位:2年

次はぴょんぴょん体操。

ヤスが考えた衣装で幼児と一緒に踊る。

大「可愛すぎん？」

錦「ちっこいなぁ……」

大「亮ちゃん入学当初はあんな感じやったやん」

錦「あんなちっこなかったし」

不貞腐れた顔した亮ちゃんに「ごめんやん」と笑ってやると笑顔が帰ってきた。

錦「あ、すばるくんや！」

目を輝かせてすぐに走っていった亮ちゃんを見送ってボーッと踊ってるヤスを見つめる。

チアガールみたいで、可愛い。

ヒヨコに似てる。

ちょこちょこ動いて、自分より身長のちっこい幼児に目線を合わせ笑顔を見せる。

周りからも『あの人可愛いね』『1年の安田くんでしょ？あんなに可愛かったっけ？』『生徒会の子じゃん』などと噂になっている。

せやろ、俺のヤスは可愛いやろ。

まぁでも俺のやねんけどな、

と心の中で自慢する。

ふとヤスと目が合ったら、楽しそうにニコッと笑った。

あーーーーなんであと1週間以上もあの子に触れられへんねん……

大「くっそ……かわいいなぁ」

…