#135 ページ45
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1週間ならまだしも、1ヶ月となると生きていられるかが問題。
目が合っただけでドキッとしてしまう。
この1ヶ月間は布団も別。
夜、ヤスの背中を遠くから眺めて眠りにつく。
おかげで寝不足や。
夏休み前のヤスが富民棟に移動してた時と比べたら
そりゃ今の方がマシやけど。
横を歩くと肩がぶつかるので、一緒にいることも減って、会話も減った。
昼食は安はいつも通りに弁当、
俺は食堂にこもるようになった。
男子「お前ら喧嘩でもしたのかよ」
異様な空気を察した同じクラスの男が食堂で俺の横の席を陣取る。
大「喧嘩はしてへん」
男子「……別れたんか?」
大「別れ……いやなんで付き合ってる体?」
ヤスに言うなと釘を刺されてるから、学校では仲良いで通ってる。
男子は冷やかしで『付き合ってんだろ』と俺たちで遊ぶけど。
と、そんなことを話してたら食堂の入口からヤスが入ってくるのが見えた。
思わず立ち上がると、向こうも俺に気づいて目が合う。
ちょっと手を振ったけど、すぐに視線をそらされてヤスは食堂から飛び出した。
大「あれ?」
会話が減ってからもヤスは無視したりは絶対せぇへんかったのに……
男子「やっぱ喧嘩してんじゃん。」
大「だからしてへん……って、、、」
静かに腰をかけ、残りのカレーを頬張った。
終了まであと3週間。
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作者名:ゆうか | 作成日時:2020年4月7日 10時