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…
ジュース取りに行って帰ってきたら、もう既に決着は着いていて。
画面右側には大きく WIN と文字が光っていた。
錦「ほらな?章ちゃん強いやんか…
最初本気じゃなかったんやろ?」
安「そんなことないって、ずっと本気やったで?」
ニッと笑ってみせるヤスは子供っぽく見えた。
ーー
そっからカップラーメンを3人ですすって、
順番にお風呂に入った。
ジャンケンで決めるってなったのに、
1抜けした俺の次は、勝った亮ちゃんやなくて、
ゲームで勝ったヤスになった。
風呂から上がって、ベランダでくつろいでたら、
後ろから亮ちゃんがやってきた。
錦「章ちゃんは風呂長いから暇やん。」
そう言って俺の横で真っ黒な空を眺める。
大「暑いなぁ…」
錦「やな。」
……程よい沈黙。
夜風は温くて、火照ったからだを冷やしてはくれなかった。
大「さっき、ゲーム何賭けたん?」
錦「んー、内緒。言うたら章ちゃんにコロされる」
大「やっば。」
あははって2人で笑って、また沈黙。
錦「なぁ」
大「うん?」
亮ちゃんは、少しだけ寂しそうな顔で、まだ外を眺めてる。
…
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作者名:ゆうか | 作成日時:2020年4月7日 10時