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安田side
大倉が市民会館を使用するための挨拶に連れていかれた。
宣戦布告を受けたことをまだ大倉に話せてないから
大倉はガードが緩い。
危機感どころか会長さんに少しだけ懐きはじめてる。
この状態で大倉を会長と二人きりになんてさせたくなかったんやけど、
今日はスーパーの半額日やから出かける訳にも行かない。
安「変なとこ寄ったらあかんで?」
大「野良犬じゃないし、俺大丈夫やで?」
安「会長さん相手やからって舐めてたらあかんで?」
大「いや、会長より会館の人の方がちょっと緊張する。」
安「気をつけて……」
大「うん。いってきます」
安「いってらっしゃい」
このやり取りを教室の前でやってるからヤバいよなぁ。
廊下の端に大倉が消えるまで見送って、
再び教室の自分の席に戻る。
直ぐに女子に囲まれるけど…
生徒会に入ってから女の子が大倉のことをいっぱい聞いてくる。
どんな子が好きかとか、朝はどんな感じかとか。
最初は友達になりたいんやと思っててんけど、
最近、どうやら違う理由で僕に大倉のことを聞いてきてるんやないかなって思い始めてる。
まぁ、大倉がかっこいいとか、仕草可愛いとかそういう話ならいくらでもできるけど、
安「オクラを渡す気は無いんよなぁ」
女の子たちごめん、、僕の大倉やねん。
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作者名:ゆうか | 作成日時:2020年4月7日 10時