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#107 ページ17







あの一夜から、

特に何も変わりなく過ごしてるけど、





俺の失態(せっかく「もう1回」って誘ってくれたのを断った事)を根に持っているのか…

そもそも怒っているのかすら分からないが、、、



ヤスがすこーーしだけ冷たい……気がする。



安「あ、そうおーくら」


大「うん?」




2人机を囲んで朝食を食べているとやすが突然声を出す。



安「今日、結果が届きます」

多分昇格試験のこと。

大「今日か…」



昇格試験に合格だった場合、ヤスはもちろん富民棟に昇格し、

少なくとも1ヶ月は富民寮で生活することになる。




つまり1ヶ月、また離れ離れになる。



それは嫌やけど、嫌やからってヤスの念願の昇格がなしになるのは違う。



だから、どんな結果であろうと覚悟は出来ている。



が、本音はやはり寂しい。





安「うん。合格じゃなかったって場合な」



大「え、うん。」



ヤスからその場合の話が出ると思ってなくて少し身構える。


次に向け勉強三昧になるから、構ってあげられないとかそういうことだろうか。


今回のこの夏休み前の昇格試験勉強中は、
俺は生徒会の仕事があったから何とか気を紛らわせていたが、

次はもう生徒会の仕事にも慣れてきてしまって、

寂しさが増してしまうのではないかと杞憂してしまう。




安「合格じゃなかったら、

諦めよかなって、思ってんねん」



大「…ん、え?」


安「正直諦めたくないからここまで頑張ってきたんやけど、

多分ここから先、

大倉より勉強を優先できるほど頑張れる自信が無い。


何より、勉強してる間にも大倉のこと考えてもて全然進まへんっていいのが現状でして…」



大「…まじか」




俺、かなりヤスのこと好きやって思ってたけど、



上には上がおるな。









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作者名:ゆうか | 作成日時:2020年4月7日 10時

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