検索窓
今日:21 hit、昨日:8 hit、合計:39,371 hit

#105 ページ15







大「いや、生徒会長思ってたより可愛い人やったけど、全然興味な」




安「可愛い?」




一瞬、ヤスの表情が歪んだ。



大「え?」




ヤスは涙目のまま両手で頭をぐっしゃぐしゃに掻き回したあと、


ハァッと大きく息を吐いて、少し何かを考えたあと、



俺の顔を見て軽く嘲笑うかのように片頬を釣りあげた。





なんとも言えぬ色気に、見惚れていると、



するり、首に腕が巻き付く。


近づいた顔が重なって、


俺のポカーンとアホみたいに空いた口に、


ヤスの舌がヌルッと侵入する。




絡めあって、求めあって、離れたら、




腕はそのままに、ヤスは俺の胸に顔を埋めた。




どうやらまた泣いてるらしい。




安「たぁ…」




大「…!うん?」




甘える時の呼び方。




安「……僕を、可愛がって?」







芯のある、しっかりとした目でヤスは俺の唇をもう一度、今度はしっとりと舐めた。



ゾワッと背中が震えて、下に感じるヤスの物を意識してしまう。




溶けそう。





口にある生ぬるく、艶のある感覚で、




お互いの吐く息の温かさに、





交わる視線に、





高まる体温に、




全てに脳がとかされていく。






安「愛してるよ」




大「俺も、愛してる」





2人抱き合った。








お互いの不安を解消させるため、


愛を確かめるために。





目の前にいる人が、己の所有物であると相手にわからせるように。





深く、深く、深く……








#106→←#104



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (35 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
118人がお気に入り
設定タグ:関ジャニ∞ , 学園 , kj8
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆうか | 作成日時:2020年4月7日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。