�’�下の男の子#11 ページ6
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「うーん、はぁ……」
携帯の液晶画面には
石川祐希、の文字
「別に話すことないしなぁ〜……」
一人暮らしの部屋には情けない独り言が響いて、
携帯を握り締めた私はベットに寝転んだまま、
かれこれ30分は電話マークを睨み続けてる。
「……あー、もうこんな時間」
言ってしまえば、
片想いってやつ。
大学のバレー部の後輩で
私とは段違いで活躍している彼は
人懐っこくて
でもマイペースで
どんどん人を引き込んでいくような子で。
卒業を控えてる私はというと
今日で最後の部活もおわり、
あぁもう祐希君に会えないんだなぁ。
なんて思うと、
こういう状態になってたわけで。
「……よし、」
意を決して電話をかけたら、
３コール目くらいで、
もしもし、って
電話ごしの祐希君
「あ、ごめんこんな遅くに」
「いや、全然。どーしたんすか？」
「…うーん、なんとなく」
なにそれって笑ってくれた祐希君に
少し安心したのと同時に、
いきなり電話されても迷惑かな、
なんて不安になる。
「あー、えーっと、こないだはうちまで送ってくれてありがとね」
「？いや、全然いいっすよ」
もう、
3ヶ月前くらいの飲み会の帰りの話なんかしたって
どーしようもないのに、
言葉が見つからなくて。
「今、何してたの？」
どうしよう、
なんて言えばいいんだろう、
もっと話す内容考えてから
電話すればよかった、なんて
今さら考えたってもう遅い。
「俺？」
「ん、うん」
「……んー、Aさんのこと考えてた」
「あぁ、」
そっか、祐希君は、Aさんのことを……
「え」
それ、私？
だよね？
「ちょ、どんな？」
ただでさえドキドキしてた心臓が
もう痛いくらいに高鳴ってきて、
思わずベットから飛び起きた。
「えー、言わない」
電話の向こうから聞こえる祐希声の声は、
いつもと変わらないトーンで表情もわかんなくて、
会いたくて
会いたくて
たまらなくなって
「ねー、会いたい。行っていい？」
思わず口をついて出たのは、
自分が言ったとは思えないほど
大胆な言葉。
それなのに、
「こんな時間に来るとか馬鹿でしょ」
呆れたようにそう言う声に
ばかってなによ、
なんて反論したんだけど
「危ないから俺が行きます」
当然のように
んじゃ、待ってて
なんて電話を切られたもんだから。
(何かが始まる予感がするの)
(どうか勘違いじゃありませんように)
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mi mi mi(プロフ) - らみさん» うんざりなんてとんでもない！！お時間があるときにゆっくーり読んでもらえたら幸せです(*^o^*)私も最近はかなりマイペースでやってます笑 (2016年10月30日 23時) (
レス) id: 4468326d81 (このIDを非表示/違反報告)
らみ - だいぶ間隔あいてしまいました…明日あたりゆっくり読みますね!連続コメでうんざりされるかもしれませんが(笑) (2016年10月27日 23時) (携帯から) (レス) id: fc1ef7147b (このIDを非表示/違反報告)
mi mi mi(プロフ) - らみさん» 丁寧な感想、ほんとに感激してます（；＿；）ありがとうございます！！やっぱりそうやってコメントをもらえるととっっっても嬉しいです。。らみさんにそう言ってもらえると、やったー！って気持ちになります、はい。毎度毎度ありがとうございます(*^o^*) (2016年10月3日 23時) (レス) id: 4468326d81 (このIDを非表示/違反報告)
らみ - 「口元をぬぐいながらじっと見てくる」というのが何とも色っぽいです。吹き出したドリンクをぬぐうのはもちろん、舌なめずりしてる狼のようですね。絶対かなわない(笑) (2016年9月19日 18時) (携帯から) (レス) id: fc1ef7147b (このIDを非表示/違反報告)
らみ - 『危険な部屋着』 たまには欲望丸出しの石川祐希もいいですね(笑)きっとTシャツブカブカなんだろうな〜とか、スイッチ入るよな〜という想像を掻き立てられるお話でした。 (2016年9月19日 18時) (携帯から) (レス) id: fc1ef7147b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mi mi mi | 作成日時：2016年6月12日 9時
