♯ ページ10
涼「…俺、頑張んないと…、」
大「ん？」
涼「頑張んないと…居場所無くなっちゃう…」
山田の言葉に、正直驚いた。
涼「みんなに、置いていかれちゃう…それは嫌だ」
だって俺は、俺たちはいつも山田の後ろを走っていると思っていたから。
センターがいつも前でJUMPを引っ張ってくれていて。
無理をさせないように、隣を歩けるように俺たちも頑張ってきていた。
そう思っていた。
大「山田、置いて行ったりなんかしないし山田を見捨てたりなんかしないよ」
涼「大ちゃ…」
大「そうやって、いつでも弱音吐いてよ。
じゃなきゃ俺らだって気付けない事があるから。
山田はね、頑張りどころを間違えてる！」
涼「…」
大「今はね熱を治す事を頑張んなきゃさ！
置いていかれちゃうって思うんなら、
今は元気になる事に集中しなきゃどんどん距離は離れていくだろ？」
涼「…そう、だね」
大「お前ならすぐに挽回出来るから。
今日は休もう？」
涼「……ん」
俺の言葉に納得したのか山田の涙は止まった。
くまをギュッと握りしめ、目を閉じた。
知「…居場所とか、そういうの気にしてたんだね」
裕「山ちゃんは十分前を走ってるのに」
光「山田がそんな事思ってたなんて…俺さっき割とキツい事言っちゃったよ。
ありがとな大ちゃん」
大「山田はさ…寂しがりやなんだね」
1人が好きだと言うくせに、構ってくれと言わんばかりにちょっかいかけてくるし。
忙しい時ほど遊ぼうって言ってきたり。
具合悪いのに無理しようとするし。
今だって、寝てるのにくまだけは離さないし。
何だかんだ、可愛いんだよなコイツ。
沢山傷ついてきた山田。
無理ばっかする山田が俺たちを頼ってきてくれるのは素直に嬉しい。
でも、まだ不意に見せる悲しそうな表情とか寂しそうな表情とか。
その表情の真意をすべて理解することは出来ていなくて。
もっと、ちゃんと、山田に寄り添っていけるように。
俺は山田より年上だから。
兄貴らしく、頼れる男にならないとな。
そう思いながら山田の目尻にまだ残る涙をそっと拭き取った。
fin.
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獣 - すいません…！変なリクエストして…今後とも頑張ってください(//∇//) (2020年1月6日 21時) (
レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
アイノア・リカ(プロフ) - 獣さん» リクエストありがとうございます！シチュエーションは違いますが構成が似たような話を既に作成していたのでこのリクエストは保留にさせて頂きますm(__)m今後ともよろしくお願いします！ (2020年1月6日 20時) (レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
アイノア・リカ(プロフ) - らんさん» ありがとうございます！リクエストについてですが移行先の�△諒�で書かせていただきます！少々お時間頂きますがよろしくお願いします！(*^^*) (2020年1月6日 8時) (レス) id: 53f4eb9b9d (このIDを非表示/違反報告)
獣 - 山田くんがスタッフさんに誘拐されて、暗くて閉ざされた空間が苦手な山田くんは過呼吸になってしまいます。そこを雄也くんと有岡くんで見つけて助けてあげてほしいです！お願いしま〜す (2020年1月5日 17時) (レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
らん - いつも楽しく読ませていただいております！リクエストなのですが、体調を崩して病院や診察をいやがるお話が読みたいです！他の方のリクエストと合体しても構いません！よろしくおねがいします(^.^) (2020年1月5日 15時) (レス) id: b95e20b84f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイノア・リカ
| 作成日時：2019年12月27日 1時
