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生まれて初めて、太陽というものに足を踏み入れた
おかえりA
『え、？』
ぶわり、と自分の周りを風のように声が包む
なぜだか懐かしさを感じる声だった
「どうした？」
『…いや』
ソーにはその声は聞こえていないようだった
不思議だ、現実離れしたことがどんどん起こっていく
今も
太陽のフレアが私の周りを包み込んできた
フレアの温度は6000度以上のはずなのに、暑さは何も感じなくて
「Aっ？！」
ソーの声がしたけれど姿はなかった
そして懐かしさを感じた正体をすぐに理解したのだ
「……A」
ずっと、私の心の中にいた彼であった
酷く弱った様子を見せてから暫くぶりだった
『太陽神、ヘリオス…？』
「うん、よく来たね。ホントに」
彼は弱々しく笑った
ひたりと、太陽に地面はないはずなのに音を鳴らして近づきそっと頬を包まれた
「ごめんね、君に辛い思いをさせてしまう」
『ううん、君はもっと辛い思いをしてきたんでしょ？父さんも、おばあちゃんも』
「うん、君のお父さんはすごく立派な人だったよ」
元よりの太陽神の力を授かりその力を狙われた祖母、父、そしてA
きっとそれよりもっと前の先代達もこの力と沢山向き合ってきたんだろう
ソラーレ家の運命は、私で終わらせるんだ
『皆を助けられるのならーー』
「大丈夫、僕が君を死なせない」
ヘリオスが私を抱きしめると、彼は魂のように消えていった
そして不思議と私の中からエネルギーが満ち溢れていた
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「A！！」
『ソー、来るよ』
黒かったはずのAの髪の毛は、真っ白に色を失っていた
Aを見ているはずなのに、目の前の彼女にどこか他人のようなものを感じる
太陽を黒い影が覆い始める
ソーがムジョルニアを、Aが防撃の姿勢をとると太陽が大きく光を放ち闇への抵抗を始める
「さァ、私のかわいい娘」
狼の影をしたスコル、母さんが姿を現した
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翡翠(プロフ) - 初めてコメントします、、、！アベンジャーズとクリント・バートンが大好きでここに辿りつきました！めちゃくちゃ読みやすくてストーリーも面白くて一気に楽しませて頂きました！無理は言いませんので(むしろいくらでも待ちますので)続きが読めたら嬉しいです、、、！ (2022年6月7日 21時) (
レス) @page14 id: e65fca4c0e (このIDを非表示/違反報告)
おもちちゃん(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです!また続きを更新してくださるのを待ってます! (2022年5月21日 14時) (レス) @page14 id: b3862cde2f (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - 奏さん» コメントありがとうございます！私もMARVELがとにかく大好きで、他作品へのきっかけなどになって嬉しいです。お楽しみいただけるよう、マイペースですが更新していきますので宜しくお願い致します！ (2022年2月11日 23時) (レス) id: 6eded9b577 (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - でん太郎さん» コメントありがとうございます。そしてお気遣いまで頂きましてとても嬉しいです。素敵なご意見を頂いた上、引き続きお楽しみ頂けるよう執筆させていただきます！ (2022年2月11日 23時) (レス) id: 6eded9b577 (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - 千紗さん» コメントありがとうございます。滞ったりマイペース更新ですが、お楽しみいただけてとても嬉しいです！ (2022年2月11日 23時) (レス) id: 6eded9b577 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオハ | 作成日時：2021年1月15日 0時
