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ピッ__________ピッ＿＿＿＿＿＿＿
機械的で規則的な音が聞こえる
ﾂﾝと独特な香りが鼻を通った
ぼーっとする頭から自分が意識を失っていたこと、そして瞳を開けたが視界には何も広がらず僅かな隙間から光が差し込んでいるだけで暗い
体も自由を奪われていることに気づいた
……ソーは？
発することが出来ず、口元も覆われていることがわかりまだ少しだけぼんやりしていた意識はハッキリと戻ってきた
明らかに自分は捕らえられている
あの後どうなった……？ソーとロキも捕らえられたのか、その前に生きているのか
あーでもないこーでもない、と思考を巡らせていく中でｽﾞｷﾝｽﾞｷﾝと強く頭が痛みだす
どのくらい時間が経過したのか、視界を遮断されていて分からないが不意にｺﾝｺﾝｺﾝとノックオンのようなものが聞こえ恐らくだが扉が開かれた
「ああ、失礼。ノックをした所で君は何も見えないのか」
声質的に男、音が聞こえる高さから身長は私と同じかやや高いほど
そして南部のような英語訛り
少ない情報から声の主の姿を想像する
ｺﾂｺﾂと革靴の踵を鳴らして数歩、近づいてきた
耳元で布が切れる音がして光が一気に瞳に入り込み、思わず目をｷﾞｭｯと閉じた
光になれないまま、縛り付けられているベットが機械音と共に動き出し横たわっていた姿勢から縦に直された
声の主であった男はデスクを挟み座っていた
「はじめましてA・ソラーレ、君のことを鑑定しにきたよ」
男から目線を巡らせると全方向にカメラが3台、それぞれ確認し視線を男に戻す
この状況、あの時を思い出させる____________
コンクリート造りの部屋の中で鎖に繋がれていた
必要な時に駆り出され自我を持つことすら許されず
結局私はどう足掻いたって逃げられない、同じことの繰り返し
力を手放したって、それは同じなのか
ﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝと心臓が煩く動き出し指先から氷のように冷たくなる感覚
「君のことを教えてくれるか、A」
男は朗らかに口元を緩めながら近づいてくる
そして私の口元を覆っていた拘束具を取った
「お前は囚われてばかりだ」
ﾆﾔﾘと弧を描かれた口元とブラウンのはずだった瞳が翠色に変わり、やけに見覚えのある風貌だ
『ロキ』
彼の名を口にした途端、私の拘束具は全て外されロキは本来の姿を現した
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翡翠(プロフ) - 初めてコメントします、、、！アベンジャーズとクリント・バートンが大好きでここに辿りつきました！めちゃくちゃ読みやすくてストーリーも面白くて一気に楽しませて頂きました！無理は言いませんので(むしろいくらでも待ちますので)続きが読めたら嬉しいです、、、！ (2022年6月7日 21時) (
レス) @page14 id: e65fca4c0e (このIDを非表示/違反報告)
おもちちゃん(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです!また続きを更新してくださるのを待ってます! (2022年5月21日 14時) (レス) @page14 id: b3862cde2f (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - 奏さん» コメントありがとうございます！私もMARVELがとにかく大好きで、他作品へのきっかけなどになって嬉しいです。お楽しみいただけるよう、マイペースですが更新していきますので宜しくお願い致します！ (2022年2月11日 23時) (レス) id: 6eded9b577 (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - でん太郎さん» コメントありがとうございます。そしてお気遣いまで頂きましてとても嬉しいです。素敵なご意見を頂いた上、引き続きお楽しみ頂けるよう執筆させていただきます！ (2022年2月11日 23時) (レス) id: 6eded9b577 (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - 千紗さん» コメントありがとうございます。滞ったりマイペース更新ですが、お楽しみいただけてとても嬉しいです！ (2022年2月11日 23時) (レス) id: 6eded9b577 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオハ | 作成日時：2021年1月15日 0時
