40 ページ42
「……わかった。コールソン準備を頼む」
「了解致しました」
数秒間続いた沈黙を破ったのは長官で、そのまま、フィルに指示を与えればフィルの声がどこか弱く感じた
長官に頭を下げ、私もフィルについて行こうと部屋を出ようとしたところ
「A」
長官がもう一度私を呼んだ
「結果的に君を守り続けることが出来なくてすまない。まだ子供の君にこんな思いをさせてしまってすまない。」
普段厳格な長官からは想像もつかない表情で私の目を見ず私に頭を下げたのだ
『何言ってるんですか長官、やめてください
絶望しかなかった私に希望をくれた、チャンスをくれたのは長官です、感謝してもしきれないです。
それに私結構その気ですから任してください』
大義のために、彼はいくつものことも自分自身のことたくさん犠牲にしてきたのだろう
ニック・フューリーという男からは正義感と紛れもない人としての強さを感じれる
彼のようになりたい。と私は思っている
『長官、ありがとうございます。いってきます』
長官の顔を見ずに私は部屋を出て、自室へと向かった
__________
「あっという間の1年だったな」
部屋の荷物を全てまとめ終え、がらんと片付いた部屋をフィルと2人で観察すれば彼の思った感想はこうなんだろう
『あの時フィルがそばに居てくれてたね。』
初めてここで目が覚めた時__________________
その時私は感情なんてものをどう上手く表現したらいいかなんて忘れてたっけ
「今では随分可愛い表情を沢山見せてくれるようになったな」
『ちっちゃい子扱いしてるでしょ』
ﾊﾊｯとフィルが笑ってる姿を見て私も笑みが零れた
「本当に子供の成長はあっという間だな」
『失礼しちゃう』
まあでも自分でも思う。精神的にも、能力や体力的にも
この1年色んなことをみんなから教えてもらった
フィルやクリントは毎日会いに来てくれたし
あまり表に出ない長官も私の顔を見に来てくれてた
ナターシャとは数え切れないほどいろんな所へ出かけて色んなものを見てきた
たった1年かもしれない、でもそれより前の数年がが空っぽの私にとってはかけがえのない1年だ
彼らがいるところが私の帰るところ
『いこう』
待っててね、
希望と自分を信じて私は部屋を出た
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アリー - 凄く面白いです！大変だとは思いますが更新頑張って下さい！楽しみにしています (2019年9月26日 16時) (
レス) id: 4a49b07a13 (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - 刹那さん» はじめまして！とっても嬉しいコメントありがとうございます！ぜひ最後までお付き合いくださいませ！！ (2019年9月23日 8時) (レス) id: fe681de757 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 初めまして！ホークアイ落ちの小説待ってました！！ありがとうございます！すごく面白くて、これからどうなっていくんだろうってわくわくします！更新頑張ってください！ (2019年9月19日 23時) (レス) id: f050d91d12 (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - かなとさん» かなと様、ご指摘ありがとうございます！よく見ないでおりました、大変ありがとうございます。 (2019年9月19日 20時) (レス) id: fe681de757 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下の注意文をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年9月19日 19時) (レス) id: 1346ef8349 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リオハ | 作成日時：2019年9月19日 18時
