39 ページ41
街の雪はすっかり溶けて日中暖かい日が照る時間が長くなってきた季節__________
「お疲れ様、A。今日でリハビリも終わりだ。本当によく頑張ったね」
PTのドクターそう言って私に手を差し伸べてきた
『いえ、ドクターのおかげでここまで頑張れたんです、本当にありがとうございます』
リハビリの終了、これを意味する事実はひとつだ
「寂しくなるね」
答えるように彼の手を握り返せば少し眉毛を提げて言った
私は何も言わずに手を離し、最後に軽いハグを交わしてトレーニングルームを出た
そしてそのまま足を長官の部屋へと向けた
ｺﾝｺﾝｺﾝ__________
長官の許可の声が聞こえ扉を開ければ、中にはちょうどフィルもいた
「A、リハビリお疲れ様。体調はどうだ？」
『お陰様でバッチリだよ』
ほらっ。と彼の前で逆立ちしてやれば面白そうに笑った
フィルの笑ってる顔が嬉しい
「A」
椅子に座ってた長官が立ち上がり私の前へ歩み寄る
「長い間ご苦労だったな」
『いえ、リハビリだけでなく体力向上だったり体術だったり。ありがとうございます』
一瞬だけど沈黙が流れた
「わかっているんだな」
『もちろんです、私そんな理解なくないですよ？』
大人ですから！って笑えば少しだけ長官も笑ってくれた気がした
「では。話していたとおりA君にはこれから訓練や実績を積み君自身のその能力を自分のものにしてもらう。そしてS.H.I.E.L.D.のエージェントとしてまたここに戻ってくるんだ
これからいく訓練施設についてはコールソンの方から話をしよう
だがしかし君も準備があるだろうからすぐにそちらに迎えとは言わない、1ヶ月だ、それからでいい」
『その事ですが長官、今日行きます。荷物がまとまり次第すぐに向かいたいのですがいいですか？』
「A_____!?」
「……正気か？」
2人が私の発した言葉に驚きを表した、が私は表情を変えることなくいつも通りのトーンで話を続ける
『こういうことは早い方がいいと思って、それに1ヶ月も時間があったらまた離れるのが寂しくなってしまいます
良いんです、これでお別れじゃないですから。
長官、私は必ず戻ってきます。力をつけて今の場所を自分の居場所を守れるように。』
力強い長官の瞳が私を離さなかったが
私も従うように彼の瞳を見つめ続けた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アリー - 凄く面白いです！大変だとは思いますが更新頑張って下さい！楽しみにしています (2019年9月26日 16時) (
レス) id: 4a49b07a13 (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - 刹那さん» はじめまして！とっても嬉しいコメントありがとうございます！ぜひ最後までお付き合いくださいませ！！ (2019年9月23日 8時) (レス) id: fe681de757 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 初めまして！ホークアイ落ちの小説待ってました！！ありがとうございます！すごく面白くて、これからどうなっていくんだろうってわくわくします！更新頑張ってください！ (2019年9月19日 23時) (レス) id: f050d91d12 (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - かなとさん» かなと様、ご指摘ありがとうございます！よく見ないでおりました、大変ありがとうございます。 (2019年9月19日 20時) (レス) id: fe681de757 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下の注意文をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年9月19日 19時) (レス) id: 1346ef8349 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リオハ | 作成日時：2019年9月19日 18時
