35 ページ37
クリントに抱えられたまま部屋まで連れてこられてベットに下ろされた
「もう寝ろ」
『やだ』
「寝ろ」
『やだ!』
「……なんでだよ」
彼が呆れた顔で私を見ている、きっとまたこれだからガキは。とでも思っているんだろう
『別に私に構わなくてもいいよ、クリントも任務終わりで疲れてるでしょ?』
私がそういえばクリントはハアってため息をついた
その姿を見てなぜだかちょっと悲しくなったけど、でもいいんだ。
そう思っていたら彼は私のベットに腰を下ろした
『え、なに』
「怖いから寝れないんだろ?一緒にいてやるから、安心して寝ろよ」
『え』
私の思考は筒抜けなのか、それとも単に彼が私の思考を読むのが得意なのか
先程見た夢があまりに恐ろしいことで、もしこれが予知だったら。現実に起こることだったらって考えなら理解できないほどの恐怖が私に押しかかっていた
だから寝ろ。って彼は私を布団に閉じ込めて手を握ってくれた
「なあ、俺がない間どうだった?」
『ん?すごく寂しかったよ』
「そうか」
それ以降彼は喋らなかった
さっきまで感じていた恐怖も、そばに居る彼の温もりで気づいたらいなくなっていた
クリントが居てくれる、その安心感で私は気づいたら眠りの世界へと落ちていた
「おやすみ、A」
クリントの声が遠くで聞こえて、私は心の中でおやすみなさい。と返した
__________
side.another
「おい、これはどういうことだ」
バートンの連絡から心配になり、諸々ほかのエージェントの手続き等を終えてから急いでAの部屋に行ってみれば
Aの手を握りベットに突っ伏する形で寝ているバートンの姿が目に入った
「あら、かわいいじゃないの」
様子を見に来たナターシャは笑いながら言ったが、フィルは納得いってにいようだ
「Aはまだ13歳だぞ!?バートンなんかに渡してたまるか!」
「シーっ!起きちゃうでしょ。いいじゃないのよ、意外とバートンも本気かもよ?」
ナターシャがバートンに毛布をかけてやり、2人の寝顔を見てまた微笑んだ
「仲がいいことはよろしい事ね」
怒るコールソンをなだめ無理やり部屋から出し、2人の安眠を祈った
109人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アリー - 凄く面白いです!大変だとは思いますが更新頑張って下さい!楽しみにしています (2019年9月26日 16時) (レス) id: 4a49b07a13 (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - 刹那さん» はじめまして!とっても嬉しいコメントありがとうございます!ぜひ最後までお付き合いくださいませ!! (2019年9月23日 8時) (レス) id: fe681de757 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 初めまして!ホークアイ落ちの小説待ってました!!ありがとうございます!すごく面白くて、これからどうなっていくんだろうってわくわくします!更新頑張ってください! (2019年9月19日 23時) (レス) id: f050d91d12 (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - かなとさん» かなと様、ご指摘ありがとうございます!よく見ないでおりました、大変ありがとうございます。 (2019年9月19日 20時) (レス) id: fe681de757 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下の注意文をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年9月19日 19時) (レス) id: 1346ef8349 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:リオハ | 作成日時:2019年9月19日 18時