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「なんだ、S.H.I.E.L.D.に入りたいのか?」



彼は冗談じみた雰囲気でニヤニヤと笑ってる


『入れるんですか?』


「お子様はお断りだ」




なあんだ。ちょっと期待したのに


残念がる私を見て彼の口角はさらに上がる



『クリントさんバカにしてます?』


「いや、可愛いやつだなって思ってな」


『ひどいです』




私が不機嫌な表情を浮かべれば「悪かったよ」と笑いながら大きな手で頭を撫でる




『じゃあ大人になったら入れますかね?』


「お前次第だな」


『頑張ろ』



私が笑えば彼も穏やかに笑う



「よかった」



『何がですか?』



「だいぶ元気じゃねえか」



『お陰様で。です』



ほんとに。ここに居るみんなのおかげで私は不安をもうあっという間に忘れてしまった
特にフィルや目の前にいる彼のおかげだ




『ありがとうございます、クリントさんのおかげです』



「俺はなんもしちゃいねえ」



『私の相手をしてくれてるじゃないですか』



「意外と得意なんだ、子守り」



『ひどい』



また不機嫌な顔をすればフッと笑う


『13歳ですよ、わたし』



「随分立派なお子様だな」



子供じゃないです。って意味で言ったのに無駄だった

でも確かにここにいる人達に比べたら随分子供なのだろう
彼もとても素敵な大人だし。



「さ、お子様はもう寝るころだぞ。」




まだ寝たくない、まだ彼と話していたい。






『もっと話したいです』




「ワガママ言うと余計ガキっぽくなるぞ?
また明日も来る、明日だけじゃなくて毎日来る。それで毎日話しよう、だから今日は寝るんだ」



わしゃわしゃと先程とは違って少し乱暴に頭を撫でられた
納得いかないけど私は渋々布団にからだを預ける




『約束ですよ』


「任せろ、俺は約束は破ったことねえからな」



また笑う彼の表情は素敵で自然と私も笑顔になった




「おやすみA」


『おやすみなさいクリントさん』



枕元のライトを消してくれて彼は扉へと帰っていった





「クリントさんじゃなくてクリントな。それから敬語もやめろ、好きじゃねえから」




振り返りそう言い捨ててパタンと扉は閉められた









なんだかいい夢が見れそう

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アリー - 凄く面白いです!大変だとは思いますが更新頑張って下さい!楽しみにしています (2019年9月26日 16時) (レス) id: 4a49b07a13 (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - 刹那さん» はじめまして!とっても嬉しいコメントありがとうございます!ぜひ最後までお付き合いくださいませ!! (2019年9月23日 8時) (レス) id: fe681de757 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 初めまして!ホークアイ落ちの小説待ってました!!ありがとうございます!すごく面白くて、これからどうなっていくんだろうってわくわくします!更新頑張ってください! (2019年9月19日 23時) (レス) id: f050d91d12 (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - かなとさん» かなと様、ご指摘ありがとうございます!よく見ないでおりました、大変ありがとうございます。 (2019年9月19日 20時) (レス) id: fe681de757 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下の注意文をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年9月19日 19時) (レス) id: 1346ef8349 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リオハ | 作成日時:2019年9月19日 18時

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