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side.You
「あら、おはよう。よく眠れたかしら?」
まだ頭がぼーっとしてるなか、私に声をかけてくれたのはここに来た時から私の体を診てくれている看護師のお姉さん
『……おはよ、ございます』
「まだ眠そうなところ悪いんだけど、起きたのなら血液採ってもいいかしら?」
採血は苦手、あそこにいた時と良くされてたから。
でもここの人達は奴らとは違う、自分に精一杯言い聞かせ、無言で左の服を捲る
「…ごめんなさいね」
看護師さんは悲しい顔をして私の静脈を探す
きっと察してくれたんだ、彼女は仕事でやりたくてやってるわけじゃないのに
『私の方こそ、ごめんなさい。あなたは悪くないのに……』
「あなただって悪くないわよ?痛いこと沢山されたんだもの、それに。あなたじゃなくても採血はきっとみんな嫌いよ」
フフっと微笑んで、テキパキと私の血液を抜いていく
注射器が赤く染まって、1本、2本、3本。
『多い』
私の小言にまたふふっと笑って、「ごめんなさい、看護師の性なの」って。よくわからない
「はいおしまい、でも昨日よ顔色すごくいいわね。
お腹はすいてる?食事持ってこようか?」
ベッドに座ってる私に目線を合わせ額を手で包む
暖かい彼女の手はすごく落ち着く
『お腹、すいてます』
「じゃあすぐに準備して持ってくるわね」
『あの、その前に……』
食事の準備に出ようとした彼女にを引き留めてしまった。が、どうしても先にやりたいことが
『フィル・コールソンさんに、会えますかね?』
「えぇ。」
振り返り、大きく頷いてドアノブに手をかけ
いい子にしててね、と吐き捨てて出ていったっ
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アリー - 凄く面白いです!大変だとは思いますが更新頑張って下さい!楽しみにしています (2019年9月26日 16時) (レス) id: 4a49b07a13 (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - 刹那さん» はじめまして!とっても嬉しいコメントありがとうございます!ぜひ最後までお付き合いくださいませ!! (2019年9月23日 8時) (レス) id: fe681de757 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 初めまして!ホークアイ落ちの小説待ってました!!ありがとうございます!すごく面白くて、これからどうなっていくんだろうってわくわくします!更新頑張ってください! (2019年9月19日 23時) (レス) id: f050d91d12 (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - かなとさん» かなと様、ご指摘ありがとうございます!よく見ないでおりました、大変ありがとうございます。 (2019年9月19日 20時) (レス) id: fe681de757 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下の注意文をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年9月19日 19時) (レス) id: 1346ef8349 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リオハ | 作成日時:2019年9月19日 18時