In my dreams

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8年前








誰かが話す声が聞こえる









たくさんの足音が響いてる









目を開ければ、分厚く冷たいコンクリートで囲まれた見慣れた空間





ここに来てすぐの時は、この空間が怖くて仕方がなかったが。もう何年経ったのだろう
そんな感情とっくに忘れてしまった。人間の適応能力には感心する





この空間が日常になってから、何かを考えることもやめた。今日もいつもと変わらない景色、むしろ落ち着く様になった









唯一いつもと違うのは









「絶対にここまでこさせるな！何としてでも足止めしろ！」









微かにだけど遠くから聞こてくる叫び声、それととんでもない数の足音、地響き、銃声







私は一瞬でただ事ではない何かが起こっていることは理解した
いつもだったら目覚めたら直ぐに白衣を着たドクターが重たいコンクリートの扉から入ってきて、私に針を通す




いよいよ死ぬのかもしれない


だがもういい。今も死んでしまっている様なもの
毎日誰かと話すことも無く食事も十分にとるわけでもなく、ただ苦痛な日々が繰り返されるだけ






こんな状況でも私は何も出来ない、ベットに固定されてしまっているせいで体なんて動かせない。考えるだけ無駄だ






久しぶりに頭を使ったら疲れてしまった
現実は辛いことばかりでもう目を開けているのも嫌になる。せめて夢の中だけでも









私はもう一度視界を閉ざした-----------

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