第45話 担当役人の正体と過去 ページ47
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樹「……………はい、幼い頃に生き別れた5歳年上の姉が居ます。…正確には、居ました、ですね…」
刀剣男士「!!」
長谷部「まさか!」
樹「はい。姉の名は城咲葵。私は、葵様の弟です。」
刀剣男士「!?」
鶴丸「葵様の弟君だったとは…驚きだな…桜雪といい、君といい、俺達を驚かせるのが止まらないな!」
お供の狐「では、樹殿と桜雪様は叔父と姪という事ですか!」
信濃「でも、なんで生き別れたの?」
樹「はい、お答えします。
私と姉の実家は、神社でした。私たち家族はとても仲が良く、とても幸せでした。
しかし、姉が7歳で私が2歳の時に両親が事故でなくなり、姉は時の政府に引き取られました。私は2歳という幼さでしたので、政府ではなく、父方の祖父母に育てられました。
姉と離れ離れになっても、時々、手紙でやり取りをしていたので、会えなくても疎遠にはなりませんでした。
高校を卒業する1年前、桜雪が生まれたと聞いて、久しぶりに会いに行ったんです。
私は高校を卒業してから時の政府に就職しました。」
乱「じゃあ、赤子の桜雪にも会ったの!?」
樹「はい。その時、すぐに分かりました。いずれ審神者になると…そして、姉から自分に何か会った時は桜雪様を頼むと言われておりました。そしてその1年半後、姉の持病が悪化し、亡くなりました。その後は皆様がこんのすけから聞いた通りです。」
太郎「なぜ…葵様はあなたに桜雪を頼んでいたのに、親戚の所に…?」
樹「それは、姉が亡くなった1年半前、私はまだ未成年だったので…姉は私が成人するまでは、親戚に桜雪様を預けると……
20歳になって、桜雪様を迎えに行く前、桜雪様が虐待されている事を聞いたんです。それで急いで迎えに行きました。」
小狐丸「そうでしたか…」
桜雪「……ままは…いちゅきにぃにの、ねぇね?」
桜雪が声を上げた。
樹「!!はい、そうですよ(微笑み」
桜雪は立ち上がり、トテトテと足音を立てながら樹の所へ。
ギュッ
桜雪「ままちょ、おなじいろなの、ままがねぇねぢゃっちゃから?」
樹「そうですね(微笑み」
桜雪「(。・ˇ_ˇ・。)ムゥ…」
樹「どうしました?」
石切丸「おそらく、血の繋がった家族なのに、敬語や様付けで話される事に拗ねているんじゃないかな?」
樹「!!」
桜雪「さゆきしゃまじゃないの!さゆきなの!いちゅきにぃに!!」
樹「分かり……ハァ、分かったよ…桜雪(微笑み(ナデナデ」
桜雪「(っ*´ω`*c)エヘヘ」(ギュッ
樹は桜雪の前では素の自分でいようと決めた。
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作者名:雪ネコMyCo | 作成日時:2020年10月4日 15時