小さな主と神様の戯れ第1巻～出会い編～【刀剣乱舞】 (ページ44)

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第42話初めて見せた天下五剣の笑顔ページ44

No side

お風呂から上がり、桜雪は審神者部屋が出来るまで、石切丸の部屋で寝る事になったが今日は眠れない。その原因は分かっている。昼寝をし過ぎたせいだ。お昼すぎの隠れ鬼から晩御飯の時間までずっと寝ていたので、その反動で夜寝れなくなってしまった。横では石切丸が寝ているのに。
眠くなるまで散歩をしようと、そっと部屋を出た。

廊下を歩いていると、天下五剣の4振りが月見酒をしているのを見つけた。
桜雪「じぃじ！！」(ｷﾞｭｯ
三日月「！！おや、桜雪、石切丸と一緒に寝たのでは無かったのか？」
桜雪「ねんねちたんちゃけぢょ、おめめちょじれないの…(ｼｭﾝ」
鬼丸「眠れないということか…」
桜雪「…うん…」
数珠丸「今日は沢山お昼寝をしていたようですからね。」
桜雪「…(ｺｸｯ」
大典太「それで、これからどうするんだ？」
桜雪「いっちょに、いちぇも、いい？」
三日月「良いぞ。さぁ、近う寄れ」
ｷﾞｭｯ
桜雪は三日月に抱きついた。

三日月に抱っこされながら、鬼丸と大典太の事をじーっと見つめていた。
鬼丸「………」
大典太「………どうした？」
桜雪「おにまるちょ、おーでんちゃの、わらっちゃおかお…まぢゃみちぇないの…(ｼｭﾝわらっちぇ！(ｷﾗｷﾗ」
桜雪はこの4振りの中で、鬼丸と大典太の笑顔をまだ見た事が無かった為、とても気になっているようだった。そして、笑わない2振りに自分は嫌われているのでは？と思いそうになっていた。
鬼丸「笑う…なぜ…笑った顔を見てどうするんだ…」
大典太「俺はずっと封印されていた刀だからな…皆俺の霊力を恐れて離れていく…だから、笑った事など…無い」
桜雪「みちゃいから、みちゃいの！わらっちぇ！」
三日月「確かにこの2振りの笑顔を見たことは無いな。天下五剣として共にあったが、笑うというのは見た事が無いな(ほけほけ」
数珠丸「……………どうやら桜雪は笑わない2振りを見て、自分は嫌われているのでは？と感じているようです。」
鬼丸/大典太「！！」
鬼丸「別に嫌いな訳では無い…」
大典太「俺達は刀の頃の影響で笑えないんだ…」
桜雪「んー…あ！しょーぢゃ！」
何を思いついたのか三日月から離れ、2振りの元へ行くと、
桜雪「ぶー！べー！いー！」
変顔をし始めた。これで2振りを笑わせようとする作戦のようだ。
鬼丸/大典太「ﾌｯ(微笑み」
2振りはやっと笑顔を見せてくれた。しかしそれは、桜雪の変顔が面白いというより、可愛くて可愛くてつい笑みがこぼれたのだ。
2振りに頭を撫でられて満足したのか、「ねんねしゅる！」と言って、石切丸の部屋に戻った。