小さな主と神様の戯れ第1巻～出会い編～【刀剣乱舞】 (ページ16)

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第15話審神者の過去～母の病と死～ページ16

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時が過ぎ、桜雪は1歳になりました。
こんなに立派に育ってくれた。これからもこの子の笑顔を沢山見たい。母の願いはそれだけでした。
桜雪の父親は、桜雪が生まれる前に事故で亡くなりましたが、母が女手1つで桜雪に愛情を沢山注ぎました。そのおかげで、桜雪はよく笑うとても可愛らしい女の子になりました。

そんな矢先に、不幸は訪れます。
母が心臓の病で倒れてしまうのです。母には1つの大きな荷物がありました。
それは持病の心臓の病。幼い頃はこの病のせいで運動が出来ませんでした。成長してからは症状もだいぶ落ち着いて安心していたのですが、桜雪の世話をしていくうちに少々無理をし過ぎたのか、容態が急変。病院で入院生活を送る羽目になりました。
その間、桜雪は親戚に預けられながら、毎日お見舞いに行きました。まだ1歳になったばかりの女の子。母親と少しでも長く一緒に居たいに決まってます。

桜雪「まま、だいじょぶ？」
母「桜雪！大丈夫よ！こっちにおいで？」
桜雪「ﾊﾟｧ)ままー！！(ｷﾞｭｯ」
母「ｷﾞｭｯ)桜雪は暖かいわね。ままの病気も治りそうなくらい、暖かくて、優しくて…(ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ」
桜雪「ままの、びょき、なおる！げんき！なる！」
母「そうね(笑)桜雪が大きくなって振袖を着るの見たいもの。元気にならなきゃね。(微笑み」
桜雪「うん！！」

しかし…回復する事はなく、日に日に弱っていく母。
そして、
母「桜雪……ごめんね……まま…ずっと一緒に…居られない……」
桜雪「まま！やなの！げんき！なるの！(泣)」
母「ごめんね……ままも…桜雪と一緒に居たかった…
桜雪…一つだけ…ままと、約束…して欲しいことがあるの…」
桜雪「？？(泣)」
母「それはね……………―――――――――――――――――――
桜雪…大好きよ…こんなに…可愛くて…優しくて…元気で…笑顔溢れる子に…育ってくれた…ありがとう……大好きよ…あなたは…私の…生きた証……お空の上から…ずっと…見てるわ…ままは…ずっと…あなたのままよ……愛してる………………」

桜雪「…(ｽﾞﾋﾞｯさゆきも！ままが、だいしゅきなの！！じゅっと！！じゅーーーっと！！だいしゅきなの！！(泣)やくしょく！まもる！」

母は桜雪を抱きしめながら息を引き取りました。桜雪は母の腕に抱かれ、泣きじゃくり、泣き疲れて寝てしまいました。それは、まるで死など感じさせない、親子仲良く小指を繋いで眠る姿でした。

(自分で書いてて涙出そう…)